最近読んだマンガ いぬにほん印刷製版部 1巻 [マンガ]
いぬにほん印刷製版部
kindle版
たまにマンガの感想。
数ヶ月前Amazonのおすすめで初めて知ったとき、ついに来たかと思った。軽く経験者なので。
おそらく本邦初印刷製版萌え4コマ。
作者の瀬野反人は「残念博士」からだいたい読んでる。
「ふたりは牛頭馬頭」のクズ人間大集合っぷりも良かった。
しかしこのノリで来られたら、経験者が読んだ場合「うぎゃああああ」と頭を抱えるようなガチ職業ものになると危惧していた。
しかしそこは芳文社。ブラック業界と言い切ってはいるもののちゃんと萌え4コマになってる。安心のドキドキビジュアル力。きららではなくまんがホームだが。
経験者しか分からないような細かいネタもあるが、そりゃないだろうというマンガらしいネタもある。
なにしろ主役の女の子はかわいいし周りはみんないい人だ。
まあ、新聞配達所を萌えアニメに出来たんだからどんな職場でも萌え4コマになるんだろう。
いやもちろん職業に貴賤は無い。
とは言え世間の印刷業界のイメージは良いとは言えない。
例:はれぶた
お父さんは一流企業に勤めていたがバブル崩壊でリストラにあって母の実家の印刷工場で名ばかりの部長という設定。母にもバカにされる始末。だいたいそんなイメージだろう。
実際中小の印刷会社は昔から一家でやっていたのでそのまま続けている、というようなところが多い。
大手は強いし成長は見込めないし設備投資はけっこうかかるしでわざわざ新規参入する人もいないだろう。
印刷の仕組み自体もオフセット印刷にとってかわるような革新があるとも思えない。
ただその前段階、プリプレスは80年代のDTPの発明以後大きく様変わりし、手作業の製版作業から大幅に効率アップした。
しかし効率アップした分は低単価、短納期となり何ら仕事が楽になる事はなく、工程が減った分アナログ作業のベテランはリストラされデザインから製版までの役割分担は曖昧になり製版はひたすら不可解なエラーや理不尽な要求に悩まされるはめに…。
いろいろ思い出すと辛くなるのでもう止めます。
このマンガみたいにいい人ばかりだったら、だったら、うううう。
出版業を営んでいた山本夏彦は、出版業など虚業で、本を形にする印刷業こそ実業だというような事を言いました。
何の本だったか忘れた。
あとマンガ家では藤原カムイが製版会社に勤めた経験があったそうです。
魔王に色を奪われた世界で、色を取り戻すたびに特色が増増えていくというフルカラーマンガ「カラーメイル」なんかはその経験あったからこそのアイデアでしょう。
瀬野反人ブログを読んでみたら、これ4コマなんで結構前から描き溜められていて、初期は「ふたりは牛頭馬頭」と同時進行だったんだ。
見事な描き分けと安定感。
もうそんなにネタも無いと思うけど続き期待します。
kindle版
たまにマンガの感想。
数ヶ月前Amazonのおすすめで初めて知ったとき、ついに来たかと思った。軽く経験者なので。
おそらく本邦初印刷製版萌え4コマ。
作者の瀬野反人は「残念博士」からだいたい読んでる。
「ふたりは牛頭馬頭」のクズ人間大集合っぷりも良かった。
しかしこのノリで来られたら、経験者が読んだ場合「うぎゃああああ」と頭を抱えるようなガチ職業ものになると危惧していた。
しかしそこは芳文社。ブラック業界と言い切ってはいるもののちゃんと萌え4コマになってる。安心のドキドキビジュアル力。きららではなくまんがホームだが。
経験者しか分からないような細かいネタもあるが、そりゃないだろうというマンガらしいネタもある。
なにしろ主役の女の子はかわいいし周りはみんないい人だ。
まあ、新聞配達所を萌えアニメに出来たんだからどんな職場でも萌え4コマになるんだろう。
かなめも [レンタル落ち] (全5巻) [マーケットプレイス DVDセット商品]
- 出版社/メーカー:
- 発売日: 2009/10/07
- メディア: DVD
いやもちろん職業に貴賤は無い。
とは言え世間の印刷業界のイメージは良いとは言えない。
例:はれぶた
お父さんは一流企業に勤めていたがバブル崩壊でリストラにあって母の実家の印刷工場で名ばかりの部長という設定。母にもバカにされる始末。だいたいそんなイメージだろう。
実際中小の印刷会社は昔から一家でやっていたのでそのまま続けている、というようなところが多い。
大手は強いし成長は見込めないし設備投資はけっこうかかるしでわざわざ新規参入する人もいないだろう。
印刷の仕組み自体もオフセット印刷にとってかわるような革新があるとも思えない。
ただその前段階、プリプレスは80年代のDTPの発明以後大きく様変わりし、手作業の製版作業から大幅に効率アップした。
しかし効率アップした分は低単価、短納期となり何ら仕事が楽になる事はなく、工程が減った分アナログ作業のベテランはリストラされデザインから製版までの役割分担は曖昧になり製版はひたすら不可解なエラーや理不尽な要求に悩まされるはめに…。
いろいろ思い出すと辛くなるのでもう止めます。
このマンガみたいにいい人ばかりだったら、だったら、うううう。
出版業を営んでいた山本夏彦は、出版業など虚業で、本を形にする印刷業こそ実業だというような事を言いました。
何の本だったか忘れた。
あとマンガ家では藤原カムイが製版会社に勤めた経験があったそうです。
魔王に色を奪われた世界で、色を取り戻すたびに特色が増増えていくというフルカラーマンガ「カラーメイル」なんかはその経験あったからこそのアイデアでしょう。
カラーメイル―The story of colorful adventure! (ガンガンコミックスSPECIAL)
- 作者: 藤原 カムイ
- 出版社/メーカー: エニックス
- 発売日: 1999/01
- メディア: コミック
瀬野反人ブログを読んでみたら、これ4コマなんで結構前から描き溜められていて、初期は「ふたりは牛頭馬頭」と同時進行だったんだ。
見事な描き分けと安定感。
もうそんなにネタも無いと思うけど続き期待します。
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