2021年6月までに観た映画ベスト [映画]
2021年上半期映画館で観た作品ベスト10
1.機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
2.劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
3.漁港の肉子ちゃん
4.JUNK HEAD
5.トムとジェリー
6.花束みたいな恋をした
7.国葬
8.シン・エヴァンゲリオン劇場版
9.どん底作家の人生に幸あれ
10.ファーザー
20本くらい観たので。
マンガの積ん読が発生する程度に近視と老眼が進み、とにかく細かいものを見ると疲れるので、大画面の娯楽である映画のありがたみを痛感し、いつもより多めに観た感じ。
特集上映などの過去作品も数本観ましたがベスト対象外としました。
あと7月に入ってからゴジラVSコングを、900円増しのドルビーシネマ3Dで観ましたが悔いなしの出来と言っておきます。
いやーガンダムエヴァゴジラの新作が観られて良かった。
以下ベスト外の作品も含め観た順に感想を。
◇ジョゼと虎と魚たち
公式サイト
https://joseetora.jp
原作未読、実写も未見。よく出来ていると思ったが障害者の方がちょっと批判的なレビューを書いておりそういうものかと。
名作『ジョゼと虎と魚たち』アニメ版は“純愛推し”だが…消された「性被害」の重み
https://bunshun.jp/articles/-/42520
◇羊飼いと風船
公式サイト
https://www.bitters.co.jp/hitsujikai/
チベット映画。描かれるのは古い宗教的因習と現代的生活の衝突だったり、よくある話と言えばよくある話。風景がきれい。
◇どん底作家の人生に幸あれ!
公式サイト
https://gaga.ne.jp/donzokosakka/
「デイヴィッド・コパフィールド」ぐらい分かるよバカヤロー。主役がインド系とか親子で肌の色が違うキャスティングとか、そこまで多様性を追求するのもネタのうちなのか。その割に侏儒のおばさん出てこないしドクター・ストレンジとキャスト被りすぎとか色々不満はあるが、よく2時間に収めたのと、翻案されがちなディケンズ作品なので舞台がちゃんとヴィクトリア朝なのを評価。
◇ションベン・ライダー
没後20年 作家主義 相米慎二
公式サイト
http://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000497
ちゃんと観たこと無かったので。押井守に影響を与えビューティフルドリーマーを生むきっかけになったやつ。
永瀬正敏のオンライントークショー付きの回。さすがにかっこいい。自分を見出した父親みたいな存在で、新作に出る約束して内心喜んでいたら叶わぬまま逝ってしまったのか。
他にも観たかったがロビーとか密すぎ。
◇花束みたいな恋をした
公式サイト
https://hana-koi.jp
普段なら絶対観ないやつ。ゼルダBoWもゴールデンカムイも楽しめないほど男が追い詰められ、でもスマホでパズドラだけは出来るという、なかなか説得力のある描写が印象的でした。ゲームわかってんなーとか思ったら、かつてイノケンのワープに在籍して「リアルサウンド」のシナリオ書いたとか。ゲームクリエイターじゃん。どうりで。
あと男のイラストはひさうちみちおっぽかったけど別人だった。
テレビアニメだけど野島伸司の「ワンダーエッグプライオリティ」も楽しめてしまった。
トレンディドラマは遠くなりにけり。
◇機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
1980年代日本映画――試行と新生 国立映画アーカイブ
公式サイト
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/japanese1980s202101/
ブルーレイも持ってるけど。NFAJ所蔵の公開当時の35㎜フィルムで上映ということで。ガンダムに国立映画アーカイブののロゴがついて感慨深い。けっこうカット飛んだりしたけど技師がもうフイルム扱いに不慣れなのか保存の状態悪いのか。
ハサウェイの予習にも良かった。
◇生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言
1980年代日本映画――試行と新生 国立映画アーカイブ
公式サイト
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/japanese1980s202101/
初見。当時からインパクト抜群のタイトルだけ覚えていたので。
原発沖縄外国人労働者と、問題点が現在と大して変わっていないのに驚く。
ホールを出たらこっそり当時のチラシが一山置いてあり、取ってみると裏面は1色刷りで文字がびっしり。謎だったタイトルの由来も作中での印象的なセリフの数々の由来も監督が書いてくれていた。今時のパンフより内容濃いのでは。ありがたい。
◇国葬
公式サイト
https://www.sunny-film.com/sergeiloznitsa
以前「どん底作家〜」の監督が撮った「スターリンの葬送狂騒曲」という映画を観たが、このイメージでスターリンの葬儀を記憶してしまうのはさすがにいかがなものかと思い鑑賞。
いやーよくこれだけ素材が残っていたものだ。最近はどんな映像でも顔にぼかしをかけてしまうが、このような作品を作るときに困るな。ちゃんと加工前の素材は残してあるんだろうか。などと思う。
◇あの頃。
公式サイト
https://phantom-film.com/anokoro/
一般アイドルオタクの話というより飛び抜けてユニークな人たちの実話なので、共感とかよりこんな人もいるんだなあという目線で観ました。実際の関係者たちの文章も次々ネットに上がり興味深く拝読。松坂くんは演技上手いね。原作で実在モデルの人は早く「チョコレートデリンジャー」完成させてほしい。あれ、本当に完成しそう。
チョコレートデリンジャー(アニメ入り)特報
https://youtu.be/nqqdZczUPEg
◇シン・エヴァンゲリオン劇場版
公式サイト
https://www.evangelion.co.jp/final.html
結局初回、総監督登場舞台挨拶中継目当て、薄い本目当て、と3回も行ってしまった。2回目で気になった荒いシーンは3.0+1.01で結構直ってました。首なし素体のCGシーンとか。世間の評判見るとキャラのカップリングとかで一喜一憂している人がかなりいて、自分は萌えとか推しとかその辺の感情がどうもダメになっているので何かこう、まあ、終わって何よりです。
◇トムとジェリー
公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/tomandjerry-movie.jp/
よく出来ていて、吹き替え版のED日本語ソング以外満足だったんだが、本国の評判はイマイチっぽい。80年も続くとすべてのファンは納得しないんだろう。
◇ガールズ&パンツァー最終章 第3話
公式サイト
https://girls-und-panzer-finale.jp
そろそろペース上げてとっとと終わらせて次行くべき。
◇JUNK HEAD
公式サイト
https://gaga.ne.jp/junkhead/
13年には短編版完成しててクラファン募ったりして、17年には完成してたとかちっとも知りませんでした。不明を恥じる。
一人でアニメ作ろうなんて人はどぎつくて一般受けしない表現に走りがち(偏見)だと思うがこのバランスの良さよ。テレビで女性コメンテーターが勧めてたりしたってのはもう大勝利。モルカーの人だって大学院修了制作の「マイリトルゴート」はグロいよ。やっぱり自営でちゃんと社会生活してたからか。
ブラザーズクエイ風からタツノコ風まで実にキャラが多彩。シンエヴァでさよならできなかった量産エヴァがこんなところに、という感じのクリーチャーも。
これぞ真のクールジャパンなので政府は1億ぐらい出資すべき。
◇きまじめ楽隊のぼんやり戦争
公式サイト
https://bitters.co.jp/kimabon/
スネークマンショーのコントみたいなノリで、伊武雅刀がいたらどハマりしたと思う。
きたろう他ベテラン俳優勢はどうしても自分の色が出るが若手俳優の生真面目ぶりよ。
◇ノマドランド
公式サイト
https://searchlightpictures.jp/movie/nomadland.html
主人公はいろんな人から一緒に暮らそうとか言われてんのに車中生活にこだわってるので好きにしろとしか。大リーガーでもいるよね。日本じゃ無理だなと思ったら数百人はいるらしい。
◇SNS 少女たちの10日間
公式サイト
http://www.hark3.com/sns-10days/
チェコのドキュメンタリー。いやー、チェコのネット事情もひどいんだな。
弁護士が言ってる「プラットフォーマーが規制すべきなのに広告収入のため野放しにしてる」ってのが全てではある。任天堂えらい。
どう見てもガチの児童ポルノ業者まで映ってたけど、こんな囮捜査みたいなことをドキュメンタリー映画の名を借りてやっていたら、一番面白い犯罪スレスレの生き方している人たちが映画に協力しなくなってしまうと思うのでその辺は考えてほしい。
◇狼をさがして
公式サイト
http://eaajaf.com
抗議活動があったとかでつい。
観に行ったらやってました抗議活動。映画館の入り口で黒服の男たちと普通の格好の男がもみ合ってた。どう見ても小芝居でそういう嫌がらせみたい。こっちには手を出してきませんでした。
渋谷や配給元に直接行かないあたり横浜の問題なんだよな。厚木は屈しちゃったけど。
結局宣伝効果しかなく場内かなりの入り。さすがハマの客。
映画は、80年代の漫画等によく出てくる「腹腹時計」の執筆者のお話と思うと親近感が。
でも被害者側の声が全くなかったのが残念。断られたか。Wikipediaが詳しい。
ついでなんで横浜の話すると、この映画館シネマリンさんは「龍が如く7」にうみねこ座として出ているらしいですね。セールで買ってHDDに積んでる。
ここの向かいのゲーセンには「アイドルマスター」の筐体が置いてあって、もうカードを発行できないからカード持参者に限り店員が電源を入れる、ということなんだが、まだ置いてあった。遊ぶ人いるのかな。
あと映画泥棒の今のバージョン、日の出町から黄金町のガード下でロケしてて、初めて見たとき席からずり落ちた。
黒澤の「天国と地獄」で地獄だったあたり。あれはセットだけど。10年ほど前までいわゆるちょんの間が立ち並び、カメラが入ることなんてまずなかった。これが浄化か。
◇コントラ
公式サイト
https://www.kowatanda.com/kontora
在日インド人監督による日本映画。ポリゴン・ピクチャーズやスクエニでCGアニメーターやっていたらしいが、ド直球のモノクロ実写作品。場内からは結構笑いが漏れていたので「きまじめ楽隊」と同じ戦争コメディと言えなくもない。インド人からはこう見えるのかー。
◇ファーザー
公式サイト
https://thefather.jp
アンソニー・ホプキンスの演技に見惚れてたら終わった。ラストが良い。
◇トゥルーノース
公式サイト
https://true-north.jp
ローポリ風モデリングで北朝鮮収容所を描くという「消えた画」みたいな、アジアの蛮行はとてもリアルに描写できませんパターン。これもアニメはほぼ素人なのに10年かけ執念の製作。川崎で観たらかなり混んでいて、他人事でない人もいるのだろう。
◇劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
公式サイト
https://cinema.revuestarlight.com
この辺から「映画とは何か」を激しく問われる問題作が続く。
一応テレビは全話見たし総集編のロンドロンドロンドも見た。なのに何やってるのかさっぱりわからん。
いやわからなくはない。ゲームや舞台といったメディアミックスの一環としてはただアニメならではの面白い絵作りをしてキャラを輝かせることだけに注力し、脚本があって無いようなものになった。ということだろうと思う。
面白いレイアウトという点に関してはシンエヴァを軽く凌駕し、これじゃ庵野総監督はただのパワハラ親父である。
前にも言ったが特に好きなキャラとかいないので、ストーリーがない以上感情の持って行き場がなくなりぼーっと画面を眺めざるを得なくなったりする。そんな時は顔のアゴの線が動いているかチェックします。動いてたり動いてなかったり、横顔の口の表現もいまいち統一されてないなとかそんなところが気になります。
閑話休題。とにかく絵作りは最高なのだが、映画としてそういう作りなのでオススメしづらい。コンテンツとして終われせたいのかそうでないのかよく分からないという点も引っかかる。
怪作なのは間違い無いのでそういうのお好きな方は。
◇機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
公式サイト
http://gundam-hathaway.net
これも映画かどうか微妙だったりする。109シネマズではODS表記だし。限定プラモやブルーレイ販売がセットの、ユニコーンヤリメイクヤマトのパターンだろう。ただ、もうクオリティがOVAレベルでは無い。
あとシンエヴァすら初日には対応してなかったドルビーシネマ対応だし、ムビチケも普通に売ってた。
原作から時間が経ったら色々追いついたというか、ギギが15歳で80の老人の愛人はまずいので、見た目はモデル体型の大人で中身はローティーンという実に都合のいいキャラになってしまった。奇しくも富野監督は80の老人になったし。
パブロ内田のテイストがでかいと思うのだが、Gレコで富野監督がアニメに引っ張ったんだよな。
原作では動かさなくていいからってなんてデザインにするんだと思ったクシーもペーネロペーもちゃんと動いていた。かなり直線的にはなったが。富野監督はこのヒットに嫉妬して今頃CGを猛勉強してそう。
あとは後味最悪のラストどうすんのか。グスタフ・カールのデザイン並みに変えてくるか。
ともあれ映像コンテンツとしてのガンダムの寿命が10年は延びた気がする。めでたい。
◇漁港の肉子ちゃん
公式サイト
https://29kochanmovie.com
吉本もその映画戦略も嫌いだが、「海獣の子供」の監督作画コンビだし、 小西賢一は高畑勲が最後の作品を任せた人だし水墨画風やCG抜きの普通の絵柄は久々なので。
彼クラスでしか出来ないジブリパロあり。
原作は未読がが、去年同じ作者の映画「さくら」を観たのでテイストはなんとなく。
けっこうきつい場面もあったり最後もすっきりしないと言えばしないのは多分原作通りなんだろう。よくできた文芸アニメ。
さんまはショートカットが好きなんだな。
キムタク娘はキムタク娘と知らずに演技を聞いていたが、けっこう上手い。というか物分かりのいい子供役がぴったり。
◇Mr.ノーバディ
公式サイト
https://www.universalpictures.jp/micro/mr-nobody
ほぼおっさんジョン・ウィック。ベテランのコメディアンらしく笑えるシーンも。ロシア人監督。
◇映画大好きポンポさん
公式サイト
https://pompo-the-cinephile.com
原作は1巻だけ読んで、これで本当に映画になるか不安だったんだけどちゃんと映画になってた。
しかもけっこうとんがっているが、直前にとんがったアニメ映画ばかり観ていたので最低でもこの程度はとんがらないと映画にはならんのだなと。
以上です。ではまた。
1.機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
2.劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
3.漁港の肉子ちゃん
4.JUNK HEAD
5.トムとジェリー
6.花束みたいな恋をした
7.国葬
8.シン・エヴァンゲリオン劇場版
9.どん底作家の人生に幸あれ
10.ファーザー
20本くらい観たので。
マンガの積ん読が発生する程度に近視と老眼が進み、とにかく細かいものを見ると疲れるので、大画面の娯楽である映画のありがたみを痛感し、いつもより多めに観た感じ。
特集上映などの過去作品も数本観ましたがベスト対象外としました。
あと7月に入ってからゴジラVSコングを、900円増しのドルビーシネマ3Dで観ましたが悔いなしの出来と言っておきます。
いやーガンダムエヴァゴジラの新作が観られて良かった。
以下ベスト外の作品も含め観た順に感想を。
◇ジョゼと虎と魚たち
公式サイト
https://joseetora.jp
【Amazon.co.jp限定】アニメ映画『 ジョゼと虎と魚たち 』通常版( 購入特典:アニメ描き下ろしイラスト使用ミニハンカチ(20×20㎝) ) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: KADOKAWA アニメーション
- 発売日: 2021/08/25
- メディア: Blu-ray
原作未読、実写も未見。よく出来ていると思ったが障害者の方がちょっと批判的なレビューを書いておりそういうものかと。
名作『ジョゼと虎と魚たち』アニメ版は“純愛推し”だが…消された「性被害」の重み
https://bunshun.jp/articles/-/42520
◇羊飼いと風船
公式サイト
https://www.bitters.co.jp/hitsujikai/
チベット映画。描かれるのは古い宗教的因習と現代的生活の衝突だったり、よくある話と言えばよくある話。風景がきれい。
◇どん底作家の人生に幸あれ!
公式サイト
https://gaga.ne.jp/donzokosakka/
「デイヴィッド・コパフィールド」ぐらい分かるよバカヤロー。主役がインド系とか親子で肌の色が違うキャスティングとか、そこまで多様性を追求するのもネタのうちなのか。その割に侏儒のおばさん出てこないしドクター・ストレンジとキャスト被りすぎとか色々不満はあるが、よく2時間に収めたのと、翻案されがちなディケンズ作品なので舞台がちゃんとヴィクトリア朝なのを評価。
◇ションベン・ライダー
没後20年 作家主義 相米慎二
公式サイト
http://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000497
ちゃんと観たこと無かったので。押井守に影響を与えビューティフルドリーマーを生むきっかけになったやつ。
永瀬正敏のオンライントークショー付きの回。さすがにかっこいい。自分を見出した父親みたいな存在で、新作に出る約束して内心喜んでいたら叶わぬまま逝ってしまったのか。
他にも観たかったがロビーとか密すぎ。
◇花束みたいな恋をした
公式サイト
https://hana-koi.jp
普段なら絶対観ないやつ。ゼルダBoWもゴールデンカムイも楽しめないほど男が追い詰められ、でもスマホでパズドラだけは出来るという、なかなか説得力のある描写が印象的でした。ゲームわかってんなーとか思ったら、かつてイノケンのワープに在籍して「リアルサウンド」のシナリオ書いたとか。ゲームクリエイターじゃん。どうりで。
あと男のイラストはひさうちみちおっぽかったけど別人だった。
テレビアニメだけど野島伸司の「ワンダーエッグプライオリティ」も楽しめてしまった。
トレンディドラマは遠くなりにけり。
ワンダーエッグ・プライオリティ 3(完全生産限定版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2021/08/25
- メディア: Blu-ray
◇機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
1980年代日本映画――試行と新生 国立映画アーカイブ
公式サイト
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/japanese1980s202101/
U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
- 発売日: 2019/09/26
- メディア: Blu-ray
ブルーレイも持ってるけど。NFAJ所蔵の公開当時の35㎜フィルムで上映ということで。ガンダムに国立映画アーカイブののロゴがついて感慨深い。けっこうカット飛んだりしたけど技師がもうフイルム扱いに不慣れなのか保存の状態悪いのか。
ハサウェイの予習にも良かった。
◇生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言
1980年代日本映画――試行と新生 国立映画アーカイブ
公式サイト
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/japanese1980s202101/
初見。当時からインパクト抜群のタイトルだけ覚えていたので。
原発沖縄外国人労働者と、問題点が現在と大して変わっていないのに驚く。
ホールを出たらこっそり当時のチラシが一山置いてあり、取ってみると裏面は1色刷りで文字がびっしり。謎だったタイトルの由来も作中での印象的なセリフの数々の由来も監督が書いてくれていた。今時のパンフより内容濃いのでは。ありがたい。
◇国葬
公式サイト
https://www.sunny-film.com/sergeiloznitsa
以前「どん底作家〜」の監督が撮った「スターリンの葬送狂騒曲」という映画を観たが、このイメージでスターリンの葬儀を記憶してしまうのはさすがにいかがなものかと思い鑑賞。
いやーよくこれだけ素材が残っていたものだ。最近はどんな映像でも顔にぼかしをかけてしまうが、このような作品を作るときに困るな。ちゃんと加工前の素材は残してあるんだろうか。などと思う。
◇あの頃。
公式サイト
https://phantom-film.com/anokoro/
一般アイドルオタクの話というより飛び抜けてユニークな人たちの実話なので、共感とかよりこんな人もいるんだなあという目線で観ました。実際の関係者たちの文章も次々ネットに上がり興味深く拝読。松坂くんは演技上手いね。原作で実在モデルの人は早く「チョコレートデリンジャー」完成させてほしい。あれ、本当に完成しそう。
チョコレートデリンジャー(アニメ入り)特報
https://youtu.be/nqqdZczUPEg
◇シン・エヴァンゲリオン劇場版
公式サイト
https://www.evangelion.co.jp/final.html
結局初回、総監督登場舞台挨拶中継目当て、薄い本目当て、と3回も行ってしまった。2回目で気になった荒いシーンは3.0+1.01で結構直ってました。首なし素体のCGシーンとか。世間の評判見るとキャラのカップリングとかで一喜一憂している人がかなりいて、自分は萌えとか推しとかその辺の感情がどうもダメになっているので何かこう、まあ、終わって何よりです。
◇トムとジェリー
公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/tomandjerry-movie.jp/
映画 トムとジェリー ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2021/07/21
- メディア: Blu-ray
よく出来ていて、吹き替え版のED日本語ソング以外満足だったんだが、本国の評判はイマイチっぽい。80年も続くとすべてのファンは納得しないんだろう。
◇ガールズ&パンツァー最終章 第3話
公式サイト
https://girls-und-panzer-finale.jp
ガールズ&パンツァー 最終章 第2話 (特装限定版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
- 発売日: 2020/02/27
- メディア: Blu-ray
そろそろペース上げてとっとと終わらせて次行くべき。
◇JUNK HEAD
公式サイト
https://gaga.ne.jp/junkhead/
13年には短編版完成しててクラファン募ったりして、17年には完成してたとかちっとも知りませんでした。不明を恥じる。
一人でアニメ作ろうなんて人はどぎつくて一般受けしない表現に走りがち(偏見)だと思うがこのバランスの良さよ。テレビで女性コメンテーターが勧めてたりしたってのはもう大勝利。モルカーの人だって大学院修了制作の「マイリトルゴート」はグロいよ。やっぱり自営でちゃんと社会生活してたからか。
ブラザーズクエイ風からタツノコ風まで実にキャラが多彩。シンエヴァでさよならできなかった量産エヴァがこんなところに、という感じのクリーチャーも。
これぞ真のクールジャパンなので政府は1億ぐらい出資すべき。
日本の映画産業を殺すクールジャパンマネー 経産官僚の暴走と歪められる公文書管理 (光文社新書)
- 作者: ヒロ・マスダ
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2020/05/19
- メディア: 新書
◇きまじめ楽隊のぼんやり戦争
公式サイト
https://bitters.co.jp/kimabon/
スネークマンショーのコントみたいなノリで、伊武雅刀がいたらどハマりしたと思う。
きたろう他ベテラン俳優勢はどうしても自分の色が出るが若手俳優の生真面目ぶりよ。
◇ノマドランド
公式サイト
https://searchlightpictures.jp/movie/nomadland.html
主人公はいろんな人から一緒に暮らそうとか言われてんのに車中生活にこだわってるので好きにしろとしか。大リーガーでもいるよね。日本じゃ無理だなと思ったら数百人はいるらしい。
◇SNS 少女たちの10日間
公式サイト
http://www.hark3.com/sns-10days/
チェコのドキュメンタリー。いやー、チェコのネット事情もひどいんだな。
弁護士が言ってる「プラットフォーマーが規制すべきなのに広告収入のため野放しにしてる」ってのが全てではある。任天堂えらい。
どう見てもガチの児童ポルノ業者まで映ってたけど、こんな囮捜査みたいなことをドキュメンタリー映画の名を借りてやっていたら、一番面白い犯罪スレスレの生き方している人たちが映画に協力しなくなってしまうと思うのでその辺は考えてほしい。
◇狼をさがして
公式サイト
http://eaajaf.com
抗議活動があったとかでつい。
観に行ったらやってました抗議活動。映画館の入り口で黒服の男たちと普通の格好の男がもみ合ってた。どう見ても小芝居でそういう嫌がらせみたい。こっちには手を出してきませんでした。
渋谷や配給元に直接行かないあたり横浜の問題なんだよな。厚木は屈しちゃったけど。
結局宣伝効果しかなく場内かなりの入り。さすがハマの客。
映画は、80年代の漫画等によく出てくる「腹腹時計」の執筆者のお話と思うと親近感が。
でも被害者側の声が全くなかったのが残念。断られたか。Wikipediaが詳しい。
ついでなんで横浜の話すると、この映画館シネマリンさんは「龍が如く7」にうみねこ座として出ているらしいですね。セールで買ってHDDに積んでる。
ここの向かいのゲーセンには「アイドルマスター」の筐体が置いてあって、もうカードを発行できないからカード持参者に限り店員が電源を入れる、ということなんだが、まだ置いてあった。遊ぶ人いるのかな。
あと映画泥棒の今のバージョン、日の出町から黄金町のガード下でロケしてて、初めて見たとき席からずり落ちた。
黒澤の「天国と地獄」で地獄だったあたり。あれはセットだけど。10年ほど前までいわゆるちょんの間が立ち並び、カメラが入ることなんてまずなかった。これが浄化か。
◇コントラ
公式サイト
https://www.kowatanda.com/kontora
在日インド人監督による日本映画。ポリゴン・ピクチャーズやスクエニでCGアニメーターやっていたらしいが、ド直球のモノクロ実写作品。場内からは結構笑いが漏れていたので「きまじめ楽隊」と同じ戦争コメディと言えなくもない。インド人からはこう見えるのかー。
◇ファーザー
公式サイト
https://thefather.jp
アンソニー・ホプキンスの演技に見惚れてたら終わった。ラストが良い。
◇トゥルーノース
公式サイト
https://true-north.jp
ローポリ風モデリングで北朝鮮収容所を描くという「消えた画」みたいな、アジアの蛮行はとてもリアルに描写できませんパターン。これもアニメはほぼ素人なのに10年かけ執念の製作。川崎で観たらかなり混んでいて、他人事でない人もいるのだろう。
◇劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
公式サイト
https://cinema.revuestarlight.com
再生産総集編「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」Blu-ray + 劇場パンフレット付き
- 出版社/メーカー: ノーブランド品
- メディア: Blu-ray
この辺から「映画とは何か」を激しく問われる問題作が続く。
一応テレビは全話見たし総集編のロンドロンドロンドも見た。なのに何やってるのかさっぱりわからん。
いやわからなくはない。ゲームや舞台といったメディアミックスの一環としてはただアニメならではの面白い絵作りをしてキャラを輝かせることだけに注力し、脚本があって無いようなものになった。ということだろうと思う。
面白いレイアウトという点に関してはシンエヴァを軽く凌駕し、これじゃ庵野総監督はただのパワハラ親父である。
前にも言ったが特に好きなキャラとかいないので、ストーリーがない以上感情の持って行き場がなくなりぼーっと画面を眺めざるを得なくなったりする。そんな時は顔のアゴの線が動いているかチェックします。動いてたり動いてなかったり、横顔の口の表現もいまいち統一されてないなとかそんなところが気になります。
閑話休題。とにかく絵作りは最高なのだが、映画としてそういう作りなのでオススメしづらい。コンテンツとして終われせたいのかそうでないのかよく分からないという点も引っかかる。
怪作なのは間違い無いのでそういうのお好きな方は。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE―」#1 revival [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ブシロードミュージック
- 発売日: 2018/06/27
- メディア: Blu-ray
少女☆歌劇 レヴュースタァライト-The LIVE-#2 Transition [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- 発売日: 2019/02/27
- メディア: Blu-ray
◇機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
公式サイト
http://gundam-hathaway.net
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上) 機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ (角川スニーカー文庫)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2013/12/26
- メディア: Kindle版
これも映画かどうか微妙だったりする。109シネマズではODS表記だし。限定プラモやブルーレイ販売がセットの、ユニコーンヤリメイクヤマトのパターンだろう。ただ、もうクオリティがOVAレベルでは無い。
あとシンエヴァすら初日には対応してなかったドルビーシネマ対応だし、ムビチケも普通に売ってた。
原作から時間が経ったら色々追いついたというか、ギギが15歳で80の老人の愛人はまずいので、見た目はモデル体型の大人で中身はローティーンという実に都合のいいキャラになってしまった。奇しくも富野監督は80の老人になったし。
パブロ内田のテイストがでかいと思うのだが、Gレコで富野監督がアニメに引っ張ったんだよな。
原作では動かさなくていいからってなんてデザインにするんだと思ったクシーもペーネロペーもちゃんと動いていた。かなり直線的にはなったが。富野監督はこのヒットに嫉妬して今頃CGを猛勉強してそう。
あとは後味最悪のラストどうすんのか。グスタフ・カールのデザイン並みに変えてくるか。
ともあれ映像コンテンツとしてのガンダムの寿命が10年は延びた気がする。めでたい。
アニメを作ることを舐めてはいけない -「G-レコ」で考えた事- (単行本コミックス)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2021/03/26
- メディア: Kindle版
◇漁港の肉子ちゃん
公式サイト
https://29kochanmovie.com
吉本もその映画戦略も嫌いだが、「海獣の子供」の監督作画コンビだし、 小西賢一は高畑勲が最後の作品を任せた人だし水墨画風やCG抜きの普通の絵柄は久々なので。
彼クラスでしか出来ないジブリパロあり。
原作は未読がが、去年同じ作者の映画「さくら」を観たのでテイストはなんとなく。
けっこうきつい場面もあったり最後もすっきりしないと言えばしないのは多分原作通りなんだろう。よくできた文芸アニメ。
さんまはショートカットが好きなんだな。
キムタク娘はキムタク娘と知らずに演技を聞いていたが、けっこう上手い。というか物分かりのいい子供役がぴったり。
◇Mr.ノーバディ
公式サイト
https://www.universalpictures.jp/micro/mr-nobody
ほぼおっさんジョン・ウィック。ベテランのコメディアンらしく笑えるシーンも。ロシア人監督。
ジョン・ウィック : パラベラム トリロジー・エディション (特典なし) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2020/03/18
- メディア: Blu-ray
◇映画大好きポンポさん
公式サイト
https://pompo-the-cinephile.com
原作は1巻だけ読んで、これで本当に映画になるか不安だったんだけどちゃんと映画になってた。
しかもけっこうとんがっているが、直前にとんがったアニメ映画ばかり観ていたので最低でもこの程度はとんがらないと映画にはならんのだなと。
以上です。ではまた。