最近見たアニメ「ぶらどらぶ」7-12話

公式サイト
https://www.vladlove.com

押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド

• 出版社/メーカー: 宝島社
• 発売日: 2021/03/05
• メディア: 大型本

　後半も見ました。面白かったよ。

　7話の映画研究会話は会長の渡部マキ主役回。このキャラ、モデルは映画ライター渡辺麻紀とのことだが実質中身は押井守その人だ。
　つまり早見沙織が女子高生の押井守を演じているのでまあ最高です。

　あとは問題の9話、単なる「ねじ式」回と思いきやその他の有名つげ義春作品を臆面もなくパクり繋げていて、元ネタ作品を何度も読んでセリフ暗記しているような俺得。
　しかもこの回(前の回も)特殊撮影で江面久がクレジットされており絵作りが滅茶苦茶凝っている。何故か戒厳令下の首都で近代兵器がたくさん出てくるが「東京無国籍少女」より凝っているような。なんなんだこれ。
　佐倉綾音以下声優陣はどこまで理解しているやら。
　恐ろしいことに何故つげパロを突っ込んできたかについて何の説明もない。前後の話と繋がりもない。ああ、ただやりたかったからやったんだなあ。としか。
　つげ義春大全欲しいなあ。

東京無国籍少女 [DVD]

• 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
• 発売日: 2015/11/11
• メディア: DVD

つげ義春大全　第十六巻　ねじ式　ゲンセンカン主人 (コミッククリエイトコミック)

• 作者: つげ義春
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2020/04/24
• メディア: Kindle版

　というわけで総じて懐かしく、楽しく見ましたが、30代以下には分かんないんじゃないか。とか心配にはなる。

　同日公開された公式チャンネルのインタビュー後編
https://youtu.be/zZJ902du3Z8
では、若い子の面白がる事は気にしていない。一度見ただけの感想も気にしない。売れるに越したことはないけど楽しかった。というようなつよつよコメント。

　話変わりますがこないだ「花束みたいな恋をした」って映画を観まして。ええ、押井守が出ているんですけど。劇中の女子の押井守評は「好き嫌いはともかく一般常識です」みたいな。
　色々面白い映画で、脚本家も有名な人らしいんだけどちっとも知らなかったのでインタビューとか読んでみました。

ノベライズ 花束みたいな恋をした

• 出版社/メーカー: リトル・モア
• 発売日: 2021/01/04
• メディア: 単行本

『花束みたいな恋をした』オフィシャルフォトブック

• 出版社/メーカー: リトル・モア
• 発売日: 2021/01/04
• メディア: 単行本

ユリイカ 2021年2月号 特集=坂元裕二 -『東京ラブストーリー』から『最高の離婚』『カルテット』『anone』、そして『花束みたいな恋をした』へ…脚本家という営為-

• 出版社/メーカー: 青土社
• 発売日: 2021/01/28
• メディア: ムック

　なかなか話が動かなかったけど登場人物のつもりで日記を書いてみたら上手くいったとか、個人的な何でもない日常を積み重ねることが普遍性につながると思う。というようなことをおっしゃってました。
　押井守は、内容的には新しいことをやっていないが自分らは楽しんだし、かつて面白がっていたものの中にやっぱり普遍的なものあるんじゃないかみたいなことをおっしゃる。
　どちらも正しいのでしょう。

　まー、若い世代にも押井守は一般常識というのは広く周知されたようなので、「ぶらどらぶ」もたくさんの人が見るといいな。
　あと完成しているはずの実写映画「血ぃともだち」はいつやるのかな？

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
• 発売日: 2010/04/21
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海底大戦争 [DVD]

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• 発売日: 2004/11/21
• メディア: DVD

あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション 吸血鬼ゴケミドロ [Blu-ray]

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機動警察パトレイバー2 the Movie [Blu-ray]

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• 発売日: 2008/07/25
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GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
• 発売日: 2017/04/07
• メディア: Blu-ray

最近観た映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
公式サイト
https://www.evangelion.co.jp/news/tag/シン・エヴァ/

　無職な訳ではないがシフト制勤務であり、たまたま3月8日は休みだったので、朝一のチケットを取って行ってきました。
　ちなみに神奈川県ですがけっこう空席もあり。
　昨夜YouTubeで冒頭10数分配信も見たけど視聴者8万程度だったのでまあそんなものかと。

　シリーズ物完結という点では、一昨年「スカイウォーカーの夜明け」の後、自分でも驚くほど落ち込んでしまったので、あんまり期待もせず割とフラットな気持ちで観られたと思います。

　あんなに何度も延期したのに、まだ首都圏に緊急事態宣言が残る中、掟破りの月曜公開なんて手を使ってまで3月8日に公開したかというと、10年目の311に間に合わせたかったから、と睨んでいたのですが、その予想はだいたい当たっており明らかに被災地を意識した場面がけっこう出てきます。

　ちゃんと終わっています。

　あとはネタバレありで

　

新世紀エヴァンゲリオン Blu-ray BOX STANDARD EDITION

• 出版社/メーカー: キングレコード
• 発売日: 2019/07/24
• メディア: Blu-ray

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [Blu-ray]

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• 発売日: 2009/05/27
• メディア: Blu-ray

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.(通常版) [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: キングレコード
• 発売日: 2010/05/26
• メディア: Blu-ray

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(通常版) [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: キングレコード
• 発売日: 2013/04/24
• メディア: Blu-ray

【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン (1) ([バラエティ])

• 出版社/メーカー: KADOKAWA
• 発売日: 2021/01/26
• メディア: コミック

【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン (2) ([バラエティ])

• 出版社/メーカー: KADOKAWA
• 発売日: 2021/01/26
• メディア: コミック

【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン (3) ([バラエティ])

• 出版社/メーカー: KADOKAWA
• 発売日: 2021/01/26
• メディア: コミック

【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン (4)

• 出版社/メーカー: KADOKAWA
• 発売日: 2021/03/26
• メディア: コミック

【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン (5)

• 出版社/メーカー: KADOKAWA
• 発売日: 2021/03/26
• メディア: コミック

　で、前半たっぷりと被災地の風景に溶け込むシンジ、アスカ、レイそっくりさんを、生きていた同級生たちとともに描きます。
　で、後半ヴンダーと合流し、南極に向かったネルフ（ゲンドウと冬月の2人）と決戦となるわけですが、見事に全てのエヴァを終わらせるという気合いで、テレビ版、漫画版、旧劇場版、フォローしてなかったけどひょっとしたらゲーム版やそのコミカライズ、の要素をぶち込んできます。
　まるでダーンエーガンダム。旧劇がイデオンのオマージュであったようにまた富野要素。さらにバッドエンドをハッピーに改変という新訳ゼータの要素も。

G-SELECTION ∀ガンダム DVD-BOX 【初回限定生産商品】

• 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
• 発売日: 2011/01/28
• メディア: DVD

ガンダム30thアニバーサリーコレクション 機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-<2010年07月23日までの期間限定生産> [DVD]

• 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
• 発売日: 2009/07/24
• メディア: DVD

　しかし如何せんビジュアル的にもお話的にもほぼ焼き直しで心が動かない。南極の氷の下が赤いビジュアルは最後のジェダイを思い出してしまったし、実相寺風だったりメタっぽい演出だったりも、新房監督あたりがさんざんやってますし。手描きも動撮も実写だって今更だ。ただ本当に終わるんだなという手順の確認のみ。
　「VOYAGER〜日付のない墓標」が流れたところが一番グッときたかも。個人的に今でもよく聴いているし。

さよならジュピター 東宝DVD名作セレクション

• 出版社/メーカー: 東宝
• 発売日: 2016/07/13
• メディア: DVD

Neue Musik

• 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
• 発売日: 1998/11/06
• メディア: CD

　結局庵野監督が被災地巡りをして衝撃を受けたというのは確かなようで、前半はとても新鮮でいいのだけれど、エヴァはそんななまやさしい話では無いので後半はいつも通りだし結局ゲンドウのエゴで補完計画は発動してまたある程度の人々が犠牲になってしまったように見えるんだがそれはいいのかと。
　ああでもきっちりエヴァを全部葬り去ったのは手に負えない科学技術は捨てましょうって意思かなー。
　IMAXとか各劇場の独自音響とかもあるから2度3度と見るつもりだったが、劇場はもう諦めてパッケージ購入資金に回そうかなとかそんな感じ。スターウォーズほどの落胆はない。
　でもオリジナルのスタッフが長い時間をかけて決めた決着なので、とにかくお疲れ様でしたと言いたい。