最近観た映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
公式サイト
https://www.evangelion.co.jp/news/tag/シン・エヴァ/

　無職な訳ではないがシフト制勤務であり、たまたま3月8日は休みだったので、朝一のチケットを取って行ってきました。
　ちなみに神奈川県ですがけっこう空席もあり。
　昨夜YouTubeで冒頭10数分配信も見たけど視聴者8万程度だったのでまあそんなものかと。

　シリーズ物完結という点では、一昨年「スカイウォーカーの夜明け」の後、自分でも驚くほど落ち込んでしまったので、あんまり期待もせず割とフラットな気持ちで観られたと思います。

　あんなに何度も延期したのに、まだ首都圏に緊急事態宣言が残る中、掟破りの月曜公開なんて手を使ってまで3月8日に公開したかというと、10年目の311に間に合わせたかったから、と睨んでいたのですが、その予想はだいたい当たっており明らかに被災地を意識した場面がけっこう出てきます。

　ちゃんと終わっています。

　あとはネタバレありで

　

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　で、前半たっぷりと被災地の風景に溶け込むシンジ、アスカ、レイそっくりさんを、生きていた同級生たちとともに描きます。
　で、後半ヴンダーと合流し、南極に向かったネルフ（ゲンドウと冬月の2人）と決戦となるわけですが、見事に全てのエヴァを終わらせるという気合いで、テレビ版、漫画版、旧劇場版、フォローしてなかったけどひょっとしたらゲーム版やそのコミカライズ、の要素をぶち込んできます。
　まるでダーンエーガンダム。旧劇がイデオンのオマージュであったようにまた富野要素。さらにバッドエンドをハッピーに改変という新訳ゼータの要素も。

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　しかし如何せんビジュアル的にもお話的にもほぼ焼き直しで心が動かない。南極の氷の下が赤いビジュアルは最後のジェダイを思い出してしまったし、実相寺風だったりメタっぽい演出だったりも、新房監督あたりがさんざんやってますし。手描きも動撮も実写だって今更だ。ただ本当に終わるんだなという手順の確認のみ。
　「VOYAGER〜日付のない墓標」が流れたところが一番グッときたかも。個人的に今でもよく聴いているし。

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　結局庵野監督が被災地巡りをして衝撃を受けたというのは確かなようで、前半はとても新鮮でいいのだけれど、エヴァはそんななまやさしい話では無いので後半はいつも通りだし結局ゲンドウのエゴで補完計画は発動してまたある程度の人々が犠牲になってしまったように見えるんだがそれはいいのかと。
　ああでもきっちりエヴァを全部葬り去ったのは手に負えない科学技術は捨てましょうって意思かなー。
　IMAXとか各劇場の独自音響とかもあるから2度3度と見るつもりだったが、劇場はもう諦めてパッケージ購入資金に回そうかなとかそんな感じ。スターウォーズほどの落胆はない。
　でもオリジナルのスタッフが長い時間をかけて決めた決着なので、とにかくお疲れ様でしたと言いたい。