最近読んだ本「吉田豪の巨匠ハンター」

吉田豪の巨匠ハンター

• 作者: 吉田 豪
• 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
• 発売日: 2020/03/28
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

　「吉田豪の巨匠ハンター」です。

　特にコロナでヒマになったとかなく普通に通勤するばかりで、読んでいない本も溜まっているのですがやっぱりメンタルは弱っているので読みやすいインタビュー集、70〜80年代のアニメ話に逃避、ということですんなり読めたのがこの本。

　吉田豪による、2015年から17年に徳間の「キャラクターランド」等に掲載された、主にアニメ業界の巨匠へのインタビューをまとめたものです。ボーナストラックで押井守。
　吉田豪は芸能、格闘技に強いイメージですがもともとアニオタなので知識面では全く問題ないです。
　むしろ非アニメ畑の人ということで、今まであまり聞かれなかったアニメ雑誌の功罪について割と踏み込んで語られているのと、1人目の富野由悠季が西崎義展プロデュース作「海のトリトン」サントラCD発売合わせだったのと、その後出版された「『宇宙戦艦ヤマト』をつくった男　西崎義展の狂気」が大変面白い本だったこともあり、ほぼ全員に西崎義展とのことを聞いていて全体的に西崎リスペクトとなっているのが特徴です。周りはたまったもんじゃないけど、ああいう人がいないと歴史は進まないのだ。

Columbia Sound Treasure Series「海のトリトン　オリジナル・サウンドトラック」【CD2枚組】

• アーティスト: 音楽：鈴木宏昌
• 出版社/メーカー: 日本コロムビア
• 発売日: 2015/07/29
• メディア: CD

「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気

• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2015/09/09
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気 (講談社+α文庫)

• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2017/12/22
• メディア: 文庫

　なので先にこの本を読んでおくとより楽しめると思います。

　さすがに松本零士には西崎の話は振ってませんが。裁判した仲だし。梶原一騎とは揉めてないそうです。というか松本零士は一方的に様々な武勇伝を語るだけという感じ。面白いけど。


　辻真先はやっぱりバケモノ級。NHK時代の話も仰天ものだが、ディズニーが「ライオン・キング」でパクったのは漫画版の「ジャングル大帝」ではなく自分がキャラを加えたアニメ版の方で、本気で裁判しようかと思ったが「ディズニー相手では3億かかる」と言われて諦めたとか最高。
　「マカロニほうれん荘」の企画があったのにダメだったとか、ああ惜しい。

マカロニほうれん荘全9巻 完結セット (少年チャンピオン・コミックス)

• 作者: 鴨川つばめ
• 出版社/メーカー: 秋田書店
• 発売日: 2010/11/01
• メディア: コミック

ジャングル大帝 Complete BOX [DVD]

• 出版社/メーカー: 日本コロムビア
• 発売日: 2008/07/23
• メディア: DVD

ライオン・キング ダイヤモンド・コレクション MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
• 発売日: 2015/12/02
• メディア: Blu-ray

　今でも漫画を読むのは時速3冊をキープしているが、しばらく読まないとすぐ1冊読むのに30分かかると言うが、自分はまさに今1冊30分モードだ。漫画喫茶に3日くらい籠りたい。


　安彦良和は、西崎は問題はあるけどいまだに好きだというスタンス。
　ちなみに富野とケンカ別れしたのは、当時アニメ業界から手を引きつつあった安彦側が切ったくらいの認識だったんだけど、そうではなくてアニメ誌に担ぎ上げられて富野がおかしくなったから向こうから切られた、とのことで。当時無邪気にアニメ誌読んではしゃいでいた身としては耳が痛い。「頭のいいメディアの仕掛け人たちは、こいつらなら好きなように御せるとでも思ったんじゃないですかね」との言い分も今ならよくわかる。
　皮肉交じりに頭がよかったと数人のアニメ雑誌編集者の名を挙げてdisってますが、アニメージュ創刊編集長の尾形英夫は親分の徳間康快と一緒で西崎寄りの評価。
　尾形英夫は自伝「あの旗を撃て！」が面白いです。アニメージュ成功の後「これからは不倫だ」とか言って愛人雑誌を作るのだと大真面目に語っていてもうなんなんだと困惑。
　

あの旗を撃て!―『アニメージュ』血風録

• 作者: 尾形 英夫
• 出版社/メーカー: オークラ出版
• 発売日: 2004/11/01
• メディア: 単行本

　さらに、尾形の没後に出た当時の部下鈴木敏夫のこちらの本を読むと尾形にいかに無茶振りされたか吐露されていて興味深いです。上司の悪口は死んでからしよう。

仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)

• 作者: 鈴木 敏夫
• 出版社/メーカー: 岩波書店
• 発売日: 2008/07/18
• メディア: 新書

　最近ナイナイ岡村がらみの記事読んだら愛人募集専門誌編集長なる人が出てきて本当にあるのかと。
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/05081102/

臨時増刊 ラヴァーズ vol.13 (ミリオンムック)

• 出版社/メーカー: 大洋図書
• 発売日: 2020/04/22
• メディア: ムック

　でもこれ公称10万と言ってもほぼグラビア目当てでは。尾形が考えていたようなのとは違うかも。


　杉井ギサブローのインタビューは掲載雑誌買って読んだ。それで「銀河鉄道の夜」見たくなってブルーレイ買ったり、サントラ欲しくて大型店の在庫確認して渋谷まで行ったりした。

銀河鉄道の夜 [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
• 発売日: 2014/05/30
• メディア: Blu-ray

銀河鉄道の夜

• アーティスト: 細野晴臣
• 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
• 発売日: 1996/02/21
• メディア: CD

　今見ると人間の顔のタッチがタッチだよね。あだち充風。
　サントラはよほどコンスタントに売れていたのかなんとこの後イメージソングやレアトラックを追加して2枚組特別版として新規発売されたのだった。映画公開から30数年経っているのに。もちろん細野晴臣もすごいが、映画の出来が良ければこそ。

銀河鉄道の夜・特別版

• アーティスト: 細野晴臣
• 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
• 発売日: 2018/12/12
• メディア: CD

　杉井も辻真先も正当な評価はまだこれからのような。
　2012年のドキュメンタリー「アニメ師・杉井ギサブロー」ってDVD出てないんだな。
http://www.makotoyacoltd.jp/animeshi-movie/


　丸山正雄は手塚至上主義だったから手塚と揉めた西崎は避けていたとか。惜しい。
　2億の生命保険かけてるから2億までの赤字は大丈夫とか、やっぱりアニメプロヂューサーはまともな神経じゃ務まらない。
　「幻魔大戦」の時大友克洋に数ヶ月張り付いてルナ姫の顔を可愛くしてくれと言ったというエピソードが微笑ましい。
　劇場閉まる前に観た「劇場版SHIROBAKO」も「AKIRA」4Kリマスター・IMAX版も大変良かったです。

AKIRA 4Kリマスターセット (4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray Disc) (特装限定版)

• 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
• 発売日: 2020/04/24
• メディア: Blu-ray

　押井守はあんまり目新しいことは言っていないが、ジブリ弄りは芸になっていて本も出したよね。宮崎駿はもう誰の言うことも聞かなくなっているってのは、まあそうなんだろう。新作完成するかしら。

誰も語らなかったジブリを語ろう (TOKYO NEWS BOOKS)

• 作者: 守, 押井
• 出版社/メーカー: 東京ニュース通信社
• 発売日: 2017/10/20
• メディア: 単行本

　カバーイラスト湯浅政明。湯浅は自分で作ったスタジオ辞めちゃったんだけど、いつかぜひその辺吉田豪に色々突っ込んでもらいたい。

日本沈没2020 (文春文庫)

• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 2020/05/08
• メディア: Kindle版

　鈴木敏夫への感情は色々複雑なものがあるようで、ここでは語る前に終わっちゃうんだけど、映画で殺してるからね。あいつは死にたがってるって言って。もう愛だよね。

キラーズ [DVD]

• 出版社/メーカー: 東宝
• 発売日: 2004/03/26
• メディア: DVD

　はてさて数十年ぶりのアニメシリーズ「らぶどらぶ」もコロナのあおりで順調に公開未定となったがどうなるか。

　そんなこんなでアニメ史における西崎義展の偉大さを思い知り、個々人の細かい話から、あの時あの人とあの人が共に仕事していれば等々、あり得なかったifに思いを馳せるのも一興。な本です。


　で、関係ないが最近刺さりまくったアニメがネトフリ配信の海外アニメ「ミッドナイト・ゴスペル」なんですが。
https://www.netflix.com/jp/title/80987903
　日本とは異なる形で進化したアメリカの「大人向けアニメ」はこんな方向に行ってしまった。
　日本で似ているのはかろうじて「ねこぢる草」くらいか。

ねこぢる草 [DVD]

• 出版社/メーカー: キングレコード
• 発売日: 2001/02/21
• メディア: DVD

　「リック・アンド・モーティ」も今新作がすぐ見られるんだが、こっちも含め、アメリカ大丈夫か。考えすぎなんじゃないか。いったい世界はどうなってしまうんだと心配になる。

　あとこのブログいつの間にかso-netブログからSSブログへと名称、アドレスなどの変更があったのですが、これはシーサーに事業譲渡する前振りだったようです。

【最重要】「SSブログ」事業の譲渡のお知らせ
https://blog-wn.blog.ss-blog.jp/2020-04-28

　どうするか。ちょっと様子を見ます。

最近買ったムック 図でわかる！ 妹に教えたい世界のしくみ

図でわかる!妹に教えたい世界のしくみ―図解知った気になれる! (SAKURA・MOOK 49 いろんなひみつを暴いてみようシリーズ)

• 作者: お兄ちゃんと妹
• 出版社/メーカー: 笠倉出版社
• 発売日: 2014/12/25
• メディア: ムック

帰りが遅いとまともな本屋には寄れない。コンビニで雑学ムックなどを買う事はよくある。
コンビニ本の中でも笠倉×TELESCOPEのムックは外れが少ないのでよく買っている。
テレスコープ
http://www.telescope-ltd.jp
代表小池倫太郎Twitter
https://twitter.com/butayamagoriko

小池倫太郎といえばマンガ原作もやっていて「ブラック・ジョーク」の初期とか大変面白い。

ブラック・ジョーク　1 (ヤングチャンピオン・コミックス)

• 出版社/メーカー: 秋田書店
• 発売日: 2008/09/01
• メディア: Kindle版

黒薔薇のサブロ (Emotion Comics 16)

• 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
• 発売日: 2011/03/10
• メディア: Kindle版

ムックの数々。ネーミング本はたくさん出た。

幻想世界 ネーミングナビ ルール編

• 作者: ネーミング研究会
• 出版社/メーカー: 笠倉出版社
• 発売日: 2013/07/19
• メディア: 単行本

幻想世界 ネーミングナビ データ編

• 作者: ネーミング研究会
• 出版社/メーカー: 笠倉出版社
• 発売日: 2013/07/19
• メディア: 単行本

声に出して叫びたい必殺技事典

• 作者: 必殺技研究会
• 出版社/メーカー: 笠倉出版社
• 発売日: 2012/12/28
• メディア: 単行本

幻想世界11ヵ国語ネーミング辞典

• 作者: ネーミング研究会
• 出版社/メーカー: 笠倉出版社
• 発売日: 2011/06/28
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

表紙イラスト広江礼威描き下しだったり、

「マフィアの世界」完全バイブル

• 作者: マフィア研究会
• 出版社/メーカー: 笠倉出版社
• 発売日: 2012/03/01
• メディア: 単行本

艦これ便乗かと思いきやイラスト、マンガが「紗汐冴」こと小だまたけしだったりと侮れない。

連合艦隊の使い方―漫画でわかる「連合艦隊のグランドデザインと戦争の現実」

• 作者: 横須賀歴史研究室
• 出版社/メーカー: 笠倉出版社
• 発売日: 2014/02
• メディア: 単行本

平成complex 1 (ヤングキングコミックス)

• 作者: 小だま たけし
• 出版社/メーカー: 少年画報社
• 発売日: 2006/07/10
• メディア: コミック

これなんかそろそろ再刊されそう。

図解 武将・剣豪と日本刀

• 作者: 日本武具研究会
• 出版社/メーカー: 笠倉出版社
• 発売日: 2011/08/01
• メディア: 単行本

で、この「妹に教えたい世界のしくみ」も年末にTwitterで告知があってすぐに買い求めた。いつもと判型が違ったのでコンビニで探すのに難儀したが、正月休みにゆっくり読んで楽しんだ。
ただ、年末合わせだったろうか、誤植も気になった。

なんかネットニュースとかで話題になったらしく、重版かかったとか。
今日アキバに出てみたら書店で2刷が出ていたのでいろいろ直っているんだろうと買ってみた。

…、P113の叙勲の種類、各表の1列目、2行目から下同じ名前が入っちゃってるの直ってない。
最初読んだとき、こないだ水島新司先生がもらった旭日小綬章はどれかなー…あれ？　載ってない。
と、気づいたのだが、Wikipedia見ると元勲三等の旭日中綬章から勲六等の旭日単光章まで載っているが、この本だと元勲二等以下が全部旭日重光章になっている。
他の表も同様。これは直して欲しかった。
さすがに3刷りは無い気がするがいつか新装版とか出たら直して欲しい。
ってこんなところに書いても届かないとは思う。

ぶっちゃけ気になったのはそこだけだったが、パラパラ見比べてたらけっこう直ってるのね。食糧庁無くなったんだとか。
気が向いたらとことん間違い探ししたい。

最近買った画集 成田亨作品集

成田亨作品集

成田亨作品集

• 作者: 成田 亨
• 出版社/メーカー: 羽鳥書店
• 発売日: 2014/07/30
• メディア: 単行本

ゴジラもいいけど、ウルトラマンとセブンにおいて怪獣のデザインを極限まで高めてしまった巨匠成田亨の作品集。一家に一冊。
版元の羽鳥書店は東京大学出版会を定年退職した編集者が09年に起こした出版社だそう。
来年まで富山、福岡、青森で開催される「成田亨 美術／特撮／怪獣」展のオフィシャル・カタログでもある。
展覧会に出展される700点の作品のうち515点を収録。ウルトラ怪獣のデザイン画はだいたい収録されているんではなかろうか。
会場で買うと特典がつく。詳しくは公式サイトを。
http://hatorishoten.co.jp/103_115.html
そんな訳で実にまじめな作りで絵画展のカタログそのものである。

昔出てたのは長らくプレミアものだったからなあ。

成田亨画集―ウルトラ怪獣デザイン編

• 作者: 成田 亨
• 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
• 発売日: 1983/01
• メディア: 単行本

自伝は読んだ（どっかにあるはず）。ウルトラ怪獣のデザインは文字通り朝飯前にやっていたという。

特撮と怪獣―わが造形美術

• 作者: 成田 亨
• 出版社/メーカー: フィルムアート社
• 発売日: 1995/12
• メディア: 単行本

セブンはブルーレイ出るが尼のコメント欄は12話関連で荒れ気味。

ウルトラセブン Blu-ray BOX I

• 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
• メディア: Blu-ray

ウルトラセブン Blu-ray BOX II

• 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
• メディア: Blu-ray

やはり一番好きなデザインはメトロン星人でもうトラウマ級。
最近のこの萌え化にはえらく動揺した。出るまで買った。

【セール】ウルトラヒロイン空想特撮少女図鑑２単品　メトロン星人フューチャＶｅｒ

• 出版社/メーカー: バンダイ
• メディア: おもちゃ＆ホビー

昨年あたりから円谷絡みのムックが例年に増してたくさん出ているが、円谷プロの中身が変わったの影響しているだろうか。

ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)

• 作者: 円谷 英明
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2013/06/18
• メディア: 新書

中でもKKベストセラーズの「語れ！　ウルトラ怪獣」は、

語れ! ウルトラ怪獣 (ベストムックシリーズ・44)

• 作者:
• 出版社/メーカー: ベストセラーズ
• 発売日: 2014/04/23
• メディア: ムック

成田亨以後、帰マンやエース、昭和メカゴジラのデザイナー井口昭彦、80の山口修のインタビュー、デザイン画が掲載されている。成田亨作品集とあわせて読むと良い。
さらにパワードで成田亨怪獣をリファインした前田真宏インタビューでは、成田亨にメチャクチャ怒られたとか実相寺監督も怒っていたらしいとかいろいろ苦々しい思い出が。
でもその経験が平成ガメラにつながったと。

別冊映画秘宝 実相寺昭雄研究読本 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

• 作者:
• 出版社/メーカー: 洋泉社
• 発売日: 2014/05/15
• メディア: ムック

ガメラ トリロジー 平成版ガメラ3部作収録 Blu-ray BOX (PS3再生・日本語音声可) (北米版)

• 出版社/メーカー: Mill Creek Entertainment
• メディア: Blu-ray

ちなみにパワードはDVD化すらされていない。

ウルトラマンパワード バルタン星人登場 【日本語吹き替え版】 [VHS]

• 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
• メディア: VHS

最近読んだ電子書籍とか

ここ数日、施川ユウキの「バーナード嬢曰く」がSFファン描写がらみでTwitterなんかでよく紹介されていたが、あれの初出は昨年末で終了となった電子書籍オンリーの無料マンガ雑誌電撃コミックジャパンhttp://comicjapan.dengeki.comで、今でも全く合法的にタダでほぼ全話読めちゃうし、電子書籍をこき下ろす最終号の最終話が一番面白いんだけどな。

バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)

• 作者: 施川 ユウキ
• 出版社/メーカー: 一迅社
• 発売日: 2013/04/19
• メディア: コミック

まあSFファン描写や言及は全く正しいと思います。
割と話題になってそこそこ売れそうなのに電撃コミックスでなく一迅社から。もうジャパンは黒歴史なのか。
ともあれ秋田から同時発売の2冊も面白いよ。

鬱ごはん(1) (ヤングチャンピオン烈コミックス)

• 作者: 施川ユウキ
• 出版社/メーカー: 秋田書店
• 発売日: 2013/04/19
• メディア: コミック

オンノジ (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス)

• 作者: 施川ユウキ
• 出版社/メーカー: 秋田書店
• 発売日: 2013/04/19
• メディア: コミック

まあやっぱり書籍にならないと話題にも儲けにもならないんだなまだまだ。

角川の電子書籍アプリBookwalkerのiOS版もようやく新バージョンの方にストア機能が。
しかしなぜか秋田や講談社のが買えない。
あとアドオンの価格もAppleの許可なく変えられないからAndroid版と値段に差が出るかもだと。
こういう分かりづらいことだらけだとやっぱり普及は伸びないよなあ。

将棋もプロがコンピュータに負けるようになってきたし、電子書籍が普及する前に小説もコンピューターに書かせる違う意味での電子書籍が出る日の方が近いんじゃないかと。
物語のパターンなんて出尽くしているし、そう難しくないんじゃないのかな。
その先はもうシンギュラリティ。ターミネーターかマトリックスの世界ですよ。


さておき、えーと、ちょっと前に読んだ電子書籍の感想。

日本漂民物語 (徳間文庫)

• 作者: 佐木 隆三
• 出版社/メーカー: 徳間書店
• 発売日: 1981/10
• メディア: 文庫

いや、徳間文庫はKindleになかったので、hontoのテスト的な意味で買ったんだけど。
まだまだバリバリ現役の佐木隆三のルポ文学。

復讐するは我にあり [DVD]

• 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
• メディア: DVD

まあマケプレ1円だし実際古本屋にあれば3冊100円とかの棚に並べられちゃうような本だろうけどちょっと面白かった。
夫の暴力に堪えかねて文無し子連れで上野に降り立った女が、住み込みホステスになって稼ぎまくるとか、九州の山奥の若い窯元のもとに学生運動をドロップアウトしたのなんかが集まってコミュニティつくるとか、昭和のセーフティネットの話。
中でも軍艦島から引き上げる家族の話が面白かった。
炭坑で暮らせんものはどこへ行っても暮らせんと言われるほど暮らしやすかったとか。
誰でも行けばその日のうちに社宅が貰えて、すぐ坑内で働けたとか。
家賃水道ガス電気代全部あわせて500円も出せばよかったとか5人家族で３、４万で食えたとか。
そりゃニートなんて存在し得ない。
軍艦島はもちろん昭和49年の引き上げ当時から廃墟にして世界遺産なんてのを狙っていたのではなく、
住民の意見として廃棄物処理場とかし尿処理場とか刑務所とか養豚団地とか公営カジノとかのアイデアはあったらしい。
なのに結局建物取り壊す金さえ惜しんでほったらかしにして何もしなかった訳だ。
おかげで007のロケ地にもなったけど。

007/スカイフォール 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
• メディア: Blu-ray

40年でこの有様だとほっとけば半世紀後には建物みんな風化して更地になりそうだけど、補修して今くらいの廃墟具合で維持するのかね。

電子版は本来あるはずの文庫版解説がなかったのが残念でした。

あの頃の軍艦島

• 作者: 皆川 隆
• 出版社/メーカー: 産業編集センター
• 発売日: 2013/03/21
• メディア: 単行本

軍艦島海上産業都市に住む―ビジュアルブック 水辺の生活誌 (ビジュアルブック水辺の生活誌)

• 作者: 阿久井 喜孝
• 出版社/メーカー: 岩波書店
• 発売日: 2004/10/14
• メディア: 単行本

軍艦島 全景

• 作者: オープロジェクト
• 出版社/メーカー: 三才ブックス
• 発売日: 2008/12/10
• メディア: 単行本

最近の電子書籍ストアにお願い

Kindle Fire HD 16GB

• 出版社/メーカー: Amazon.co.jp
• メディア: エレクトロニクス

iPad miniパーフェクトガイド 2013 (MacPeople Books)

• 作者: マックピープル編集部
• 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
• 発売日: 2012/11/28
• メディア: 大型本

昨年末iPad miniを買ってからあれこれ電子書籍ストアを試しましたが、まずなんでこんなに乱立しているのか未だにさっぱり分かりません。混乱を招くばかりで消費者のこと考えていないのは明白。
こんな状態より大手版元は自前の電子書籍ストア持って他には提供しない、くらいが分かりやすいんだが、自前で電子書籍ストアに力入れているのは角川グループのBookWalkerぐらいか、しかも積極的に他ストアにもコンテンツ提供している。
書店系ストアを見ると、アプリ面ではが
、iOS版はアプリ内ストア対応、ビューアとして独自取り込みのPDFやEpubの閲覧にも対応、Mac版もリリースと、他よりちょっとリードしています。開発はiOS用老舗2chブラウザでBB2C有名なインフォシティ。
まあ、会員になっていないので買ったことはないのですが。
クレカ情報を含む個人情報の登録が必要となる場合がほとんどなので、あんまりあっちこっちの会員になりたくないです。
でも、昨年たまたま丸善で買い物したら、レジのおばさんが今ポイント2倍だからとかですごい圧力でhontoカードへの入会を勧めるので思わず入会してしまいました。
紀伊國屋書店でも入会を勧められたことはありますが、だいたい店員は若くて迫力無いのでつい断ってしまいます。あとレジの脇で入会勧められたとおぼしき男性が個人情報の利用について店員に絡んでいるのも見た。
そんなわけでけっこうhontoは使ってます。同じ電子書籍でもkindleストアより若干高かったりしますが、毎日のようにポイントアップ等のキャンペーンを張っているので上手く利用すれば問題ないレベル。
専用アプリはアプリ内ストアとMac版がなくて残念ですが、過不足無い機能、シンプルなデザインで気に入っています。
活字のみの本ならiPod touchで十分。

iPad miniパーフェクトガイド 2013 (MacPeople Books)

• 作者: マックピープル編集部
• 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
• 発売日: 2012/11/28
• メディア: 大型本

あとはベンチャー系のeboojapan。もう老舗の部類で、ここにしかない古いマンガが豊富。講談社、小学館といった大手とも良好な関係なようで早めに配信されます。一度に一台にしかダウンロード出来ないシステムが不便と言われるようですが、マンガはiPad miniでしか読まないからあまり気になりません。これでアプリ内ストアさえあれば。

さっきからアプリ内ストアアプリ内ストアって何故こだわるかというと、iOSの場合アプリ内ストアがあると追加コンテンツ扱いでiTunesカードでチャージしたお金で決済できるのでクレカがいらない。
というか、今まさにヨドバシとビックカメラではiTunesカード3000円と5000円の二枚目半額セールをやっており、つまり5000円券を2枚買うと7500円で済む。25%引き。これきっちり3ヶ月おきにやってますので買い溜めすると吉。
ということは、iTunesカードで決済できるアプリ内ストアさえあれば本もマンガも全て25％引きで買えるも同然なのです。これはでかい。
ただ売る方はアップルに上がりの何割か持ってかれるらしい。いかに紀伊國屋書店が太っ腹か。
角川BookWalkerも、当初はアプリ内ストアがあったのだが、現在ストアのない新アプリがリリースされており、そちらへの移行を促しています。そのうち新アプリにもストア実装するようなこと書いてあるが、そんなのやる気あったらとっととやってるよなあ。
旧アプリのストアからもまだ買えますが、新アプリでしか見られない形式の書籍は買えません。せっかく秋田が参入してチャンピオンコミックスがたくさん入ったので、みつどもえかカオシックルーンでも大人買いしようかとカード買い込んできたのに買えなくてガッカリしました。MFから文庫版の出たジャンなんかは買えるけど。
あとBookWalkerは最初600円でリリースされた角川系マンガがいつの間にか450円に下がったりしますので買うタイミングが難しいです。グループ内でもMFはMFで独自にアプリを出していて微妙にラインナップが異なります。あと乙嫁語り85円って。
変わったところではiOSアプリの学研電子ストア、Apple IDと紐付けなので個人情報登録なしで使用可能。もちろんiTunesカードで決済。まんがサイエンス単を買ってみたら異常に解像度が高い。その分容量もでかいが。活字のエンジンはフォントのデファクトスタンダード、モリサワ産で大変読みやすいです。しかし男性向けマンガがぱんつぁープリンセスしかない。
知名度的にシェアを急拡大しているらしいAmazonのKindleは、iOS端末で国内書籍を買う分には特に優れた点は見あたらない。アプリも最近のアップデートでやっと国内組に追いついた程度。洋書の充実と玉石混淆の自費出版、あと強いて言えば圧倒的なレビューが強みか。他の書店で買うときもとりあえずAmazonのレビューは確認してしまうし。
まあそういう訳なのでAmazonに負けないためにもiOSで専用アプリをリリースしている電子書籍ストアさんにはなんとかストア内アプリを付ける方向で頑張っていただきたい。

Kindle Paperwhite

• 出版社/メーカー: Amazon.co.jp
• メディア: エレクトロニクス

≈

最近読んだ本 「幽霊を捕まえようとした科学者たち」

幽霊を捕まえようとした科学者たち (文春文庫)

• 作者: デボラ ブラム
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 2010/02/10
• メディア: 文庫

確か2月に「ヒア アフター」を観に行ったときに買ったので、読むのに半年ほどかかったわけだが、

ヒア アフター　ブルーレイ＆ＤＶＤセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
• メディア: Blu-ray

翻訳ノンフィクション、文庫で500Pほどとけっこうな分量の上、登場人物は大変多く、舞台はアメリカとイギリス他欧州を行ったり来たり、時間軸も微妙に前後するのでけっこう読みづらかった。
著者はピューリッツァ賞受賞者にして大学で科学ジャーナリズムを教えているというサイエンスライター。100年前の新聞や手紙を徹底的に調べ上げ、私情を挟むことなく淡々と事実を羅列していくやり方は確かに正統派であり正しいのだろうが、事が事だけに読み終わったあとの投げっぱなし感も相当なものだった。
結局のところ、約100年前、欧米のトップクラスの頭脳が心霊現象を科学的に究明しようとした。ノーベル賞受賞者も含めそうそうたる面々が数十年にわたり研究を重ねた。しかし結局死後の世界であるとか、霊媒であるとかを科学的に全て否定は出来なかったのだ。いや、それどころかこれを読むだけでは霊との交信は可能なのではないかと思わざるをえないような事例もある。
100年前の記録ではこうだったが、今の科学力で分析すればこの現象はどうなのよ。という疑問は沸くが、電車の中で真面目そうなサラリーマンが幸○の科学の本を読んでいたり、本屋に行けばスピリチュアル関連本がコーナーを成していたり、スピルバーグが「ラブリーボーン」、「ヒア アフター」と死後の世界ものを連続して製作したりするところをみると、現代でもだいたいオカルトの95%はインチキだが、5%には真実と思われるものが含まれている。ということらしい。

ラブリーボーン Blu-ray【2枚組】

• 出版社/メーカー: 角川映画
• メディア: Blu-ray

世紀末 オカルト学院 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: アニプレックス
• メディア: Blu-ray

どうでもいいけど暑いですね。こういう温度湿度計付きのデジタル時計使ってるんですが、

SEIKO CLOCK(セイコークロック) 電波デジタル目覚まし時計 ツイン・パ 温湿度表示 (快適度表示)付き シルバーSQ684S

• 出版社/メーカー: セイコークロック
• メディア: ホーム&キッチン

今日は32℃でした。この夏はもう頭がフットーしちゃわないようにするので精一杯です。クーラーとか無いんで。今雨降ってるけど28.8℃。

冷えピタ 大人用 12枚+4

• 出版社/メーカー: ライオン
• メディア: ヘルスケア&ケア用品

冷えピタはやっぱりライオンのがいいですね。
今更だけど扇風機ぐらい買えばよかったです。

ユアサプライムス リビング扇風機30cm(リモコン式) YT-3208MR(WH)

• 出版社/メーカー: ユアサプライムス
• メディア: ホーム&キッチン

EUPA ユーパ (卓上 クリップ 2way)扇風機 TSK-F5701C

• 出版社/メーカー: EUPA
• メディア: ホーム&キッチン

今日は頭がとろけそうなので録画していたゆるゆりを見てました。いい感じにゆりゆらららゆるゆりしていていいですね。10話ほど連続で見たらいつの間にか寝てました。あっかり〜ん。

ゆるゆりvol.1（OPテーマ生徒会ver＋音声ドラマ入りCD＆ピンコレ第１弾：あかりPIN､ちなつPIN付き）【初回限定仕様】 [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• メディア: Blu-ray

ゆるゆりvol.2（すぺしゃるさうんどCD&ピンコレ第２弾:京子PIN､結衣PIN付き)【初回限定仕様】 [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• メディア: Blu-ray

9話がオカルト入ってましたね。ああいう説明不能のオチはどうかと思います。
歳納京子のとしのうって珍しい名字だから、「仁義なき戦い」の広能さんを思い出してしまうよね。

仁義なき戦い [DVD]

• 出版社/メーカー: 東映ビデオ
• メディア: DVD

あっかり〜ん

TVアニメ「ゆるゆり」オープニングテーマゆりゆららららゆるゆり大事件【DVD付初回限定版】

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• 発売日: 2011/07/20
• メディア: CD

TVアニメ「ゆるゆり」エンディングテーマ マイペースでいきましょう

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• 発売日: 2011/07/20
• メディア: CD

ゆるゆり 1 (IDコミックス 百合姫コミックス)

• 作者: なもり
• 出版社/メーカー: 一迅社
• 発売日: 2009/07/18
• メディア: コミック

最近読んだ本 「勝つために戦え！ <監督ゼッキョー編>」

勝つために戦え！〈監督ゼッキョー篇〉

• 作者: 押井守
• 出版社/メーカー: 徳間書店
• 発売日: 2010/09/01
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

あれ？　ちょっと前にComicリュウでの長年の連載をまとめた本が出たばっかりで、未収録分なんかは無かったはずだが。

勝つために戦え!〈監督篇〉

• 作者: 押井守
• 出版社/メーカー: 徳間書店
• 発売日: 2010/02/26
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

と思ったらこれが好評だったんで今度は空手の練習の合間につかまえての語り下ろしだそうで。相手は変わらずプロの押井信者の人とO編集長なので、まあ映画好きのおっさんが気持ちよくダベっているだけのような本。前より短期間で一気に語り倒しているので読みやすいです。
シリーズどおり映画監督についての勝敗論ですが、一番言及されている監督は師匠の鳥海永行だな。なんかもうことあるごとにうちの師匠が師匠がって。こんなに師匠好きだったんだ。昨年1月に亡くなったばかりですがこれは押井監督にとっても大きなターニングポイントなんだな。犬猫が死んだ時くらいしか泣かないのに師匠が亡くなった時は号泣したとか。
あと昔の押井作品にやたら女の子が出てきたのは、別れた前妻との娘（乙一と結婚した人）がどっかで見てると思ったからだとか。
やっぱり丸くなったかなあ。
もちろん監督の各論では多彩な監督を俎上にいつも通りきついこと言ってます。いろんな作品をあげているので映画ガイドにもなります。しかし、ちょうど「アリエッティ」見たらしいのに編集都合で感想カットされていたのが…。
ああ、ちょうどベネチア映画祭開催中でまたタラが審査委員長ってことだったので、タランティーノの項なんか興味深かったです。カンヌで「イノセンス」がタラ審査委員長のとき無冠だったわけだが、挿絵も描いている西尾鉄也が激怒してたとか。押井監督は政治性の現れだと言っていたが、ベネチアの結果とか見ると本当に好き放題しているだけのようにも見える。元カノだの恩人に賞あげちゃったり。三池惜しかったようだけど無冠は無冠だしなあ。

十三人の刺客 [DVD]

• 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
• メディア: DVD

押井本人は今何も撮ってないみたいですね。秘宝でもさんざんに書かれていたがさすがに「アサルトガールズ」言い訳できないだろ。

日本映画空振り大三振 ~くたばれ!ROOKIES (映画秘宝COLLECTION 41)

• 作者: 柳下 毅一郎
• 出版社/メーカー: 洋泉社
• 発売日: 2010/06/02
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

妄想の巨人も相当アレなんだろうと思うが、見ないと何とも言えないし。

舞台「鉄人28号」映画「28 1/2 妄想の巨人」豪華セット版 [DVD]

• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• メディア: DVD

しかし出版業界も厳しいなかで、信者分が確実にはけるのか押井監督はずいぶん本を出してるな。もう撮らなくても無収入なんてことは無いね。

押井守の映像日記　実写映画　オトナの事情

• 作者: 押井　守
• 出版社/メーカー: 徳間書店
• 発売日: 2010/06/30
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

凡人として生きるということ (幻冬舎新書)

• 作者: 押井 守
• 出版社/メーカー: 幻冬舎
• 発売日: 2008/07
• メディア: 新書

他力本願―仕事で負けない7つの力

• 作者: 押井 守
• 出版社/メーカー: 幻冬舎
• 発売日: 2008/07
• メディア: 単行本

ケルベロス 鋼鉄の猟犬

• 作者: 押井 守
• 出版社/メーカー: 幻冬舎
• 発売日: 2010/02/25
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

犬狼伝説 20周年エディションBOX

• 作者: 藤原 カムイ
• 出版社/メーカー: 学習研究社
• 発売日: 2010/02/16
• メディア: コミック

「パトレイバー2」演出ノートは、弟子を作れなかった代わりに教科書を作った。アニメ界に残した最大の功績だと言ってます。

Methods―押井守「パトレイバー2」演出ノート

• 作者: 押井 守
• 出版社/メーカー: 角川書店
• 発売日: 1994/12
• メディア: 大型本

読んだ本 特撮魂 東宝特撮奮戦記 川北紘一

特撮魂 ~東宝特撮奮戦記~

• 作者: 川北 紘一
• 出版社/メーカー: 洋泉社
• 発売日: 2010/01/07
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

平成ゴジラから Kawaii! JeNnyまで。みんな大好きな川北先生の自伝とあらば買わずにいられましょうか。
著書と言うよりインタビューをまとめたようで思い切り口語調。おかげで大変読みやすい。映画関係の家族が多い幼少期から東宝入社、定年退職して自分の会社を立ち上げ様々な仕事をこなしていくまでが描かれているが、これは東宝特撮の、ひいては日本映画の衰退していく記録でもあるわけです。しかし辛そうな描写はほんの現場に入りたてのほんの初期くらいで、後はひたすら前向きに仕事をこなしています。円谷英二の下の現場ででろくに家にも帰れなかったような時期でも残業代は出たし、70年代末、テレビに押されて仕事が無くなった時期も待機扱いで会社に出なくても月給は出たそうです。映画を観るのは研修扱いになったんだって。いいなあ。さすが東宝。
好き勝手に現場で脚本を変えて怒られることはしょっちゅうだったようで、人に恨まれるようなことはあっても人を恨むことはないというか、他人の悪口とかは出てきませんね。あ、「日本沈没」の脚本家の紹介が「後に『幻の湖』を撮る橋本忍さん」ってなっているあたりに悪意を感じなくもない。なんでも脚本を全部カタカナで書いてきたとかで相当変人に見えたらしい。
あと興味深かったのはとにかく円谷英二の神様っぷりで、もう少し長生きしていれば日本映画界もかわっていたであろうとか、『ガンヘッド』の監督は長谷川和彦の予定だったとか『さよならジュピター』『ガンヘッド』『ゴジラVSビオランテ』で三部作の意味合いが強いとか、「特技監督」という名称は、会社が権利を掌握する意味でもう使わなくなったので、最後の東宝特技監督だとか。
さらにいうとデジタル化の効率論が振り回されるうち東宝のスタジオシステムから特殊効果部門はなくなり、円谷特撮の技術継承が途絶えてしまった。というのが悲しいかな現状らしい。
これは特撮映画に限らず日本のものづくりの現場のあちこちで起こったことなんだろうが、トヨタの世界規模リコールなんかを見るに付けやっぱり何かが間違っていたとしか思えない。

そうそう、この本は写真も豊富で、中には撮影所に訪れたティム・バートンやジェームズ・キャメロンがゴジラと記念撮影したものなども載っているのだが、本当に嬉しそうな顔してるんだな。ハリウッドの稼ぎ頭たちが。

ミレニアムシリーズについては後進にバトンタッチしたので多くは語られていない。
平成ゴジラに関しては川北監修による「平成ゴジラクロニクル」という大型本も最近出ている。

平成ゴジラ クロニクル

• 作者:
• 出版社/メーカー: キネマ旬報社
• 発売日: 2009/11/17
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

まあとりあえず早いところ『さよならジュピター』と『ガンヘッド』がBD化されることを祈ります。

【東宝特撮Blu-rayセレクション】 ゴジラVSビオランテ

• 出版社/メーカー: 東宝
• メディア: Blu-ray

さよならジュピター デラックス版 [DVD]

• 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
• メディア: DVD

ガンヘッド [DVD]

• 出版社/メーカー: 東宝
• メディア: DVD

ハート温泉

なんだかまたまたバックトゥ80年代な話題で恐縮だが、今どき本屋で戸川純の名を見るとは思わなかったので。
よく知らない人たちとカラオケ行くことになったら、とりあえず「諦念プシガンガ」歌って様子見たり、するよね。

ハート温泉

• 作者: 戸川 純
• 出版社/メーカー: 新紀元社
• 発売日: 2009/01/29
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

全く知らなかったが、オールニートニッポンというニートのためのインターネットラジオで昨年配信された番組の書籍化。
相方の月乃光司氏も初めて聞く名だったが、メンヘラ業界の人らしい。
病気系の２人が人生相談する訳だが、当然のごとく相談内容もけっこうヘビーだったりする。うつでの通院当たり前みたいな。確実な答えなんかでないけどゆったりしてもらおうと言うことでハート温泉。
意外と言っては何だが戸川純が一番まともで、いかに外からいろんなイメージを植え付けられそれに抗ってきたか分かる。
毎回最後に戸川純の曲が本人の解説とともに流れる、というか本だと歌詞が載っているだけだが。音源を持っているのは読みながら聴いてみたが、20年も前の曲だったりするのに、見事に今の問題とリンクしていたり、やっぱり歌が上手かったりいろんな人にサポートしてもらっていたりと天才過ぎる。

TOGAWA LEGEND SELF SELECT BEST&RARE 1979-2008

• アーティスト: 戸川純,戸川純バンド
• 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc.(SME)(M)
• 発売日: 2008/07/09
• メディア: CD

本の中でも突っ込まれてたが、こんな露出度高いジャケでベスト盤だしといて、エッチな話になると照れまくる純ちゃん萌え。50近いけど。事故で足を折ってまだリハビリ中とのことだが、本格復帰したらもうひとブレイクしてもらいたい。

せめてもう一人まともな人が入ったらもう少しまともな人生相談になるんじゃないかと思ったが、付録のCDには新録のご相談が2本入っていて、ゲストで元スターリンの遠藤ミチロウが。病気系じゃないけどパンク系なのであんまりまともな相談にはならないのであった。
CDにも曲は入っていて、昨年のライブ音源で「諦念プシガンガ」と「パンク蛹化の女」。CDだけでも1時間あるので、けっこうお得な本かと。
どうせならゲストはリアル高等遊民の細野晴臣がよかった。ニートやうつ病患者にどういう言葉を投げるのか聞いて見たかった。

細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-

• アーティスト: 東京スカパラダイスオーケストラ,miroque
• 出版社/メーカー: commmons
• 発売日: 2007/04/25
• メディア: CD

CONTINUE Vol.43 ゆうきまさみクロニクル

コンティニューvol.43

• 作者: ゆうき まさみ
• 出版社/メーカー: 太田出版
• 発売日: 2008/12/16
• メディア: 単行本

ゆうきまさみ特集と、大槻ケンヂと絶望少女対談目当てに購入。
かんなぎDVDで「OUT」がおまけについたと思ったらこれとか。時代は「OUT」を求めている。
とはいえかんなぎ原作者が「OUT」に投稿していた時期はもうゆうきまさみはサンデーで「じゃじゃ馬」描いていた頃なので、おっさん的にはこちらの特集の方が嬉しかったりする。
ゆうきまさみ作品では「ヤマトタケルの冒険」が大好きで、みのり書房版のコミックスは増刷（というか雑誌扱いだったので出るたびにカバーが微妙に違ったりあとがきが変わったりしていた）する度に買っていた。今はこちらで読める。

ゆうきまさみ初期作品集 early days (1) (角川コミックス)

• 作者: ゆうき まさみ
• 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
• 発売日: 2008/08/05
• メディア: コミック

アニパロから始まって30年近く、いまだ一線で活躍しほとんど外れがないのはやっぱりすごいし、最近はポニョやコードギアスが表紙だったこの雑誌で今特集組まれるのがすごい。インタビューからは人柄の良さと芯の強さがにじみ出ています。

「かくれんぼか鬼ごっこよ」絡みで大槻ケンヂとの対談は絶望少女より新谷良子。普通だ。やっぱりレコーディングでも顔を合わせなかったらしい。オーケンは相変わらず10年早かっただの世界進出だの神経症気味に大言壮語をするが、実際ずっと聞いていても飽きないのでいいアルバムだと思う。

昔はもっとゲーム誌してたと思うが、同社のクイックジャパンは浦沢直樹特集しているし被ってないか。年末商戦なんだから普通に大量の新作ゲームレビューが読みたかったが。

クイック・ジャパン81 (Vol.81)

• 作者: 浦沢直樹
• 出版社/メーカー: 太田出版
• 発売日: 2008/12/12
• メディア: 単行本

一方「ユリイカ」は初音ミク特集号を出した。

ユリイカ 増刊号 総特集=初音ミク

• 作者:
• 出版社/メーカー: 青土社
• 発売日: 2008/12/12
• メディア: 単行本

そんなサブカル(笑)年末模様。