最近読んだマンガ 「うみべのまち 佐々木マキのマンガ1967-81」 [マンガ]
子供のころうちでは福音館の月刊絵本こどものともというやつを購読していたようで、毎月薄い絵本がやって来ていた。何歳から何歳まで購読していたのか定かでないが、とにかく結構な数の絵本を読んだ中で、ダントツにお気に入りだったのがささき まき さく・えの「やっぱりおおかみ」だ。
そういう人は多かったようで、傑作集としてちゃんとした製本で、30数年経った今でも新品で買える。
次点は同じ作者の「ぼくがとぶ」だ。
こっちは中古しかないみたい。
どっちかといえば「ぼくがとぶ」は万人に勧められる出来だが、「やっぱりおおかみ」はちょっと読む子供を選ぶと思うのであんまり勧められない。大人が読む分にはいいけど。自殺したマンガ家の山田花子が好きだったとかいう話もどっかで読んだ。
まあとにかく佐々木マキはおそらく生まれて初めて影響を受けた作家と言える。
なのでマンガの単行本が出たときなどはちゃんとチェックしていたが、
今回貴重な60年代の作品を含む決定版としてこの度この「うみべのまち 佐々木マキのマンガ1967-81」が出たのだった。
さすが太田出版。いい仕事をするときはいい仕事をする。
表題作の「うみべのまち」は確かに以前読んだことがあるのだが、この本かな。
マンガ黄金時代 ’60年代傑作集 (文春文庫 ビジュアル版)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1986/06
- メディア: 文庫
絵本とはうってかわってどんな読者にもやさしくない、いわゆる「実験マンガ」に分類される特殊なマンガだが、もっとぶっとんだ作品も含めたっぷり400P超楽しめる。
あとがきはご本人によるもので、朝日ジャーナル誌上で実験マンガを連載時にはマンガの神様から狂人呼ばわり、連載を止めろと言われたとか。
当時の手塚治虫はまさにマンガそのもの、自身がマンガの尺度となっていたため、石森章太郎の「ジュン」とか水木しげるのように嫉妬の対象になるものははまさにマンガ表現の極北を意味する。狂人呼ばわりは今となっては最大限の賛辞であろう。
ひととおり実験し終えた作者は幼い頃楽しんだ1950年代の杉浦茂に帰ろうと、思ったそうだが、
イエローマン 杉浦茂シュールへんてこりん傑作選 (BEAM COMIX)
- 作者: 杉浦 茂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/05/30
- メディア: コミック
ならばわたしは佐々木マキに帰らねばならない。いや帰りようもないのだが。
それくらい、理解を拒絶しているかのようでありながらしっくりくる作品ばかりだったのだ。
三つ子の魂百までとはよく言ったものでどれだけ幼少期のインプットにより人格が形成されるものかと再確認してうすら恐ろしくなった次第。
最近読んだマンガ 1108 [マンガ]
といってもどれもちょうど既刊が2巻。
ウィッチクラフトワークス
twitterでマンガ家が取り上げてたので。現時点Amazonでも品切れだし売れてるみたいだね。
アフタヌーン系。描き込みがディスコミュニケーションなんかを彷彿とさせる。
学園の人気者のお嬢様がなぜかダメな僕をかばってくれて実は魔女でした。
ラノベチックな話だが、ヒロインの圧倒的母性に対して男主人公のお姫様っぷり、敵の下っ端魔女のへっぽこぶりに一部の強敵の強敵ぶりがいい。
魔法ものだが、異世界も宇宙生物も出てこないで、この世界は昔から人知れず「工房の魔女」と「塔の魔女」が争っていたという設定。カバー下に細かい字で各話ごとの裏設定などがびっちり書かれていて作者の思い入れのほども伺えます。
ものものじま
ものものじま 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 野村 宗弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: コミック
ものものじま 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 野村 宗弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/02/26
- メディア: コミック
Amazonに勧められた。ちゃんと読んだこと亡いけど「そう言やのカナ」、「とろける鉄工所」の作者ですね。月刊スピリッツ掲載。
どこかにある島を舞台にした、過疎化と若者の就職をテーマとした社会派コメディ。うそ。そんなに深い意味はあるようなないような、気軽に読めるけどちょっと引っかかるギャグ漫画。この島は家ごとに仕事を継いでいて、それぞれちょっと変わった特殊能力を使ってちょっと変わったやり方で仕事をしている。主人公は「小間使い」の家系で、特殊能力コマズアイで触ったものがどうやって作られたか見えてしまう。まいかいそのずれたしごとっぷりがお楽しみ。家業を継ぐ、というのはちょっと昔の日本では当たり前だったんだけどね。
花もて語れ
花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 片山 ユキオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/09/30
- メディア: コミック
花もて語れ 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 片山 ユキヲ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/03/30
- メディア: コミック
2ちゃんでたまたま目にしたレスで勧めてて気になった。これも月刊スピリッツ。
なんと前代未聞の朗読を題材にしたマンガ。朗読のプロっているんだね。
宮沢賢治の「やまなし」の朗読を、プロの解釈を元に理詰めで展開してゆき、引きこもりも救ってしまう。。有名作品の朗読に絵がついちゃうのはどうなのよという気もするが、やはり効果はてきめんで引き込まれる。
文学作品が文学作品たるゆえん、作品の理解とは何か、といったむかしむかしに国語の授業でだけ考えさせられたようなことをマンガを詠みながら考えさせられてしまうという不思議。
雑誌だけどちょうど2号まで買った
ジャンプ改
改はχとかけてんのね。朔ユキ蔵、小路啓之、高遠るいといった好みのマンガ家が描いているので買ってみた。
朔ユキ蔵が坊さん、るいたんが議員秘書、小路啓之が犯罪王のマンガ。その他も美術モデル、茶の湯、と、全体的に職業づくし? とも思ったがそうでもなかった。
元月刊ジャンプのジャンプSQより対象年齢高め? たぶん対象読者層は月刊スピリッツあたりと被ってるんじゃないかな。同じ一ツ橋系列だけど。
コンビニでけっこう余っているので買いやすいが、毎月買うほどではないような気もする。
そういや半年休んで復活するといっているコミックリュウはちゃんと復活するんだろうな。
公式サイト
月刊 COMIC (コミック) リュウ 2011年 08月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 雑誌
最近読んだマンガ 1105 [マンガ]
中途半端に片付け始めたら全く収集つかなくなったり、
HDDレコーダーの容量がまだ半分以上空いているのに録画できなくなり、調べたらタイトル数が上限いっぱいだったのでせっせと見たり焼いたり、
ゲームも色々やったりしてました。
ちょっとだけマンガの感想
げんしけん 10巻
久々に復活したが、細かいネタ分からんしいろいろきついわ。斑目〜〜(泣)。
初期メンバーでは斑目の出番だけが突出していて遂に真の主人公へと覚醒したかに見えたが、なんだこの扱い。あんまりだ。
幸せをつかむ日は来るのだろうか。ここから原子力安全委員会の委員長へと成り上がるサクセスストーリーだろうか。
学徒のベクトル 全一巻 もりしげ
ヤングチャンピオン烈で不定期ながら結構長く連載していたマンガ。結構前に終わっていて、コミックス出ないのかと思っていたが、他社あわせで引っ張ったかな。
ロリやらグロやら萌えやらメイドやら、もういろいろなものを極めてしまった感のある作者ですが、こんどはなんと萌えマンガで哲学をやろうとした…らしいのだ。
ただまあ秋田的にはアニメ化多数の功労者とは言え掲載誌が掲載誌だけにさすがに無理が。
ヤングチャンピオン烈 No.6 2011年 6/25号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2011/05/17
- メディア: 雑誌
乳とモツが乱舞する誌面では不釣り合いなほどゆるめのラブコメにしか見えなかったのですが。
こうしてまとまって読むと、初期の設定は生かし切れていなかったり、終盤は流行りのTSネタに走ったりといろいろ苦心の跡は見えますが、白ページにカントやキェルケゴールの箴言がはさまっていたり、所々意味深だったり、烈でないと掲載できないような、ただのラブコメ以上のものを志向していたのことが伺えます。
ただ、早すぎる。
しかしマネジメント論と萌えがあっさり融合した昨今、
いつか哲学と萌えとラブコメが平気で共存できる日が来るかも知れません。
最近読んだマンガ 1103 [マンガ]
機動戦士ガンダム THE ORIGIN (22) ひかる宇宙編・後 (角川コミックス・エース 80-26)
- 作者: 安彦 良和
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/02/26
- メディア: コミック
けっこうなストーリーの改変もありながらファンの喜ぶツボは外さない安彦ガンダム、いよいよ大詰め。
21巻最後でシムス中尉のブラウ・ブロにやられて連邦の部隊より一足先にア・バオア・クーに着いてしまったセイラさん。なんとあっけなく捕虜になってしまいます。
しかもちょうどそのころキシリアはギレンを誅殺。アニメではあっさりとその場をトワニングが押さえてましたが、考えてみればあんまりです。この大事なときに、兄妹ゲンカで指揮官殺されてはたまったもんじゃあありません。もういやこんな戦争。と、異常な状態の中で荒ぶる兵士達は、たまりにたまったやり場のない不満や怒りをセイラさんにぶつけるのだった。ああっ! 助けてキャスバル兄さん!
きっちり過去編を掘り下げたからこそ活きるこの熱い展開。もうラストシューティングまで行っちゃいましたが、ガンダムエースはあと1年ぐらい戦えるでしょう。
GUNDAM A (ガンダムエース) 2011年 04月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2011/02/26
- メディア: 雑誌
しかしオリジン終わったらどうすんのかねこの雑誌。
「トミノエース」か「サンライズエース」とかにして、湖川センセに「イデオン THE ORIGIN」とか。
「伝説巨神イデオン」劇場版 Blu-ray(接触篇、発動篇)(初回限定版)
- 出版社/メーカー: flying DOG
- メディア: Blu-ray
いよいよ劇場版ブルーレイ今月ですな。
来世であいましょう 3巻
ごっこ 1巻 小路 啓之
「来世で〜」はもうこの巻で終わるのかと思ったほど色々急展開。
「ごっこ」は三十路男がひとりで奈良美智の絵みたいな女の子を育てる「よつばと!」ライクなお話ですが、タイトル通り、男が女の子を手に入れた経緯が全くもって犯罪です。視点もほぼ男側。それに出てくるのが犯罪者ばっかり。それでいて主人公の幼なじみの女が婦警なのでそのうち逮捕されるのは確定済みという。
いやまあ、よつばととーちゃんの間だって語られていないだけで犯罪がらみの陰惨な過去があるかも知れませんし、ジャンボやふーか達が犯罪に手を染めていないとは限りませんが。限るよ。
ともあれ大阪ノリの過剰すぎるダイアローグでカモフラージュしつつも死と家族を描き続ける小路啓之。アニメ化とかは縁遠い気がしますが応援してます。
ぱら☆いぞ 1巻
ファントムブレイブ-イヴォワール物語-新装版- 道満晴明
ぱら☆いぞ① (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
- 作者: 道満 晴明
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 2011/02/01
- メディア: コミック
ファントムブレイブ イヴォワール物語 新装版 (CR COMICS DX)
- 作者: 道満晴明
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2011/02/07
- メディア: コミック
コミックZIN秋葉展昨年11月の販売数で、「ヴォイニッチホテル」1巻が、「よつばと!」10巻と1冊差で2位だったという道満晴明。秋葉の売り上げは異次元と申しますが、横浜あたりの書店でもワニの旧作含めほぼ全作平積みでしたし立派なブレイクと言って差し支えないでしょう。
昨年後半からのコミック刊行ラッシュもこの2冊で一段落だそうで。
「ぱら☆いぞ」は成人誌掲載のキチガイエロ四コマ。ノリノリです。
「ファントム〜」はゲームのコミカライズの再版で、今回初めて読んだのだがキチガイ成分抑えめで主人公のかわいさ強調してあり大変良いです。
僕らのナムコ80'sトリビュートコミック
僕らのナムコ80'sトリビュートコミック (CR COMICS DX)
- 作者: COMIC RUSH編集部・編
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2011/03/07
- メディア: コミック
道満先生も描いているアンソロジー。
7日発売らしいけど秋葉のコミックZINにはとっくに売っていたので。そういや秋葉って新宿書店無くなって、大手のマンガを堂々と早売りするとこが少なくなっちゃった。
スペランカーアンソロジーに続く無茶振りレトロゲーアンソロジー。なんかメーカーチェックが厳しかったらしいが雑君保プのリブルラブル漫画がよかった。巻末に遠藤雅伸と冨士宏の対談あり。
Wiiポイント買ってバーチャルコンソールでナムコゲー買いまくりたくなること請け合い。
スペランカー アンソロジーコミック (CR COMICS DX)
- 作者: COMIC RUSH編集部
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2010/02/06
- メディア: コミック
Wii本体 (シロ) (「Wiiリモコンプラス」同梱) (RVL-S-WAAG)
- 出版社/メーカー: 任天堂
- メディア: Video Game
どげせん 1巻 板垣恵介/RIN
そう、我々は板垣恵介という男をまだまだワカっちゃいなかった。
業界震撼恐怖の土下座マンガ。
正直バキだってこの10年ぐだぐだだし、REDの新企画ぶん投げるし、餓狼伝までぶん投げるし、弟子のスピンアウトも中断しっぱなしだし…。もう、既存作品に絡まない新しい作品を作り出すことはないんじゃないかとさえ思っていたのに。
RINとはチャンピオン系漫画家の笠原倫。昨年、チャンピオン板垣恵介画業20周年号で読み切り「イタバキ」を掲載、その友人っぷりを見せつけていましたが、これは板垣恵介が「もう一度倫ちゃんを男に」みたいな感じで本気出したんでしょうか。
田代まさし似の教師が土下座しまくるだけのマンガなんですが、命恋(いのちごい)といった独自の言語感覚による駄洒落、牽強付会に詭弁のオンパレードでどんな困難も煙に巻いてしまうという。
その様を格闘マンガ譲りの過剰な描写で見せつけられると、マンガの新たな可能性を見たと言っても過言ではない。いや過言かも。
掲載誌は100巻を越す大黒柱「ミナミの帝王」擁する漫画ゴラク。数巻で終わってはやっぱり出落ちマンガだったなと言われてしまうので、100巻目指して土下座を続けて欲しい。
イブニングで唐突に連載中止になった「餓狼伝」ですが、
何故か秋田書店の新刊情報に「餓狼伝」の文字が。4/7のところ。少年チャンピオンコミックス。移籍でしょうか。
既刊分を毎月出しても2年以上はかかるので、その間にバキに片を付けてチャンピオンで続き…とか?
そんな妄想もふくらみます。しかしイブニングはせっかく引っ張ってきた「軍鶏」も作画と原作でもめてで中止しっぱなしとか、ぐだぐだドロドロすなあ。
最近読んだマンガ 1012-2 [マンガ]
百合星人ナオコサン(3) Third Party (電撃コミックスEX)
- 作者: kashmir
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/12/18
- メディア: コミック
久々のナオコサン。相変わらず幼女と廃墟とマイナー駅と。なんかナオコサン乳でかくなってないか。
なんと本当にアニメ化しちゃった。6分のオリジナルアニメを収録したDVD付きでお値段据え置き。こういうのでいいんだよこういうので。数千円も上乗せして限定版にして結局売れ残って投げ売りとかなるよりよっぽどいい。
しかもこのアニメが大変出来がよい。監督他計7役なのが竹内哲也氏。IGやJCで活躍の実力派ですな。
ナオコサンの声は黒子サンでした。確かに百合星人だ。陰茎言うな。
13'話『炎天下の撮影モデルも楽じゃありませんわね。』収録DVD付属 とある科学の超電磁砲 OFFICIAL VISUAL BOOK
- 作者: 電撃大王編集部
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/07/24
- メディア: 大型本
黒子さんとはアニメとある科学の超電磁砲に出てくるキャラ。他に2chでよく見るハワイアン系AAの元ネタキャラも出ます。上記のムックは水着回のDVD付録でとてもお買い得。
それはさておき来月再来月とkashmir作品の刊行ラッシュで応募券そろえるとなんかもらえるらしい。
デイドリームネイション(3) (MFコミックス アライブシリーズ)
- 作者: kashmir
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/01/22
- メディア: コミック
プロになってもHPに昔の絵とかみんなとってあるのがえらいよね。この絵が好きでした。R-TYPEΔね。
おとぎの国のいちごヒロイン童話集+ 松林悟
おとぎの国のいちごヒロイン童話集+ (チャンピオンREDコミックス)
- 作者: 松林 悟
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/12/20
- メディア: コミック
表紙はLOでおなじみのたかみちなのに、中身はロリコンフェニックスでおなじみの松林悟なのでお間違えなきよう。さすが秋田。ひのき一志のガンソードにキムタカの表紙付けたりな。
てか角川でもやってんのか松林悟の表紙詐欺。
間違ったラノベの作り方 (角川コミックス・エース 284-1)
- 作者: 松林 悟
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: コミック
ロリコンフェニックス 新食感 (角川コミックス ドラゴンJr. 103-4)
- 作者: 松林 悟
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/02/09
- メディア: コミック
LO画集 TAKAMICHI LOVE WORKS (FLOW COMICS)
- 作者: たかみち
- 出版社/メーカー: 茜新社
- 発売日: 2008/09/30
- メディア: 大型本
童話を元ネタした連作集。ロリコンフェニックスの頃より若干絵が上手くなっているが、下品でハイテンションのネタは相変わらずで安心した。
ナオコサンにはまだ普通の女性が出てくるが、これは幼女と変態の男の尻とか筋肉(顔は動物化している場合が多い)しか出てこないのが素晴らしい。
最後にほんとうにたかみちが作画した漫画が載っているが、…これはこれでしんどいな。やっぱりネタに似合った絵というのはあるものだなとしみじみ思う。
花のズボラ飯 久住昌之 水沢悦子
これも秋田だが良いコラボ。
孤独のグルメ原作でうさくん…じゃないよ。水沢悦子のトーン控えめで丁寧な描画が単身赴任の夫を待つ主婦のズボラ感を見事に…。って今現在尼だと定価の倍くらいで出品されてるし。確かに大型書店2軒ほど回って確保したたからな、もっと刷っておけば。嫁姑の拳とか評判の割に売れてないらしいし弱気だなー。
閑話休題。
あああ
アニメ版イカ娘面白かったなあ。
侵略!イカ娘1【初回限定特典(1分の1スケール触手切り落とし&缶バッジ)付き】 [Blu-ray]
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侵略!イカ娘 2【初回限定特典(イカ娘蛇足泳ぎ観察カード&偽イカ娘缶バッジ2個)付き】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
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侵略!イカ娘 3【初回限定特典(ミニイカ娘フィギュア&全6巻収納BOX)付き】 [Blu-ray]
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GCL XPERIA専用 「侵略!イカ娘」純国産ハードケース 「純」 白 XPHCWSI1
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GCL iPhone4専用 「侵略!イカ娘」純国産ハードケース 「純」 白 I4HCWSI1
- 出版社/メーカー: GCL
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最近読んだマンガ 1012 [マンガ]
そんなゴラク作品2つ。
激マン! 1〜2巻 永井 豪
「デビルマンの章」と銘打ってあるように1972年の「デビルマン」誕生にまつわる回顧録。実際に作中で漫画版「デビルマン」が進行していくので読んだことなくても大丈夫。「デビルマン」といえば、「エヴァ」も「ベルセルク」も結局「デビルマン」じゃんと言われてしまうほど、日本のエンタメ界にそびえる金字塔。その誕生秘話なので面白くないわけはない。作者のキャラ、ながい激はいつもの自画像よりぐっとイケメン。あくまでフィクションなので割り引いて考えたいが、それにしてもかなりの偶然、神がかり的インスピレーション等々が重なったのはわかる。2巻ではここまで考えていたのかとぎょっとするようなネタもちらほら。面白いが細部まで再現するあまりペースは非常にゆっくりなので、「バイオレンスジャック編」が始まったりしたらまず終わらない。
実写版がある意味伝説的なできばえになったのも、できすぎた原作の帳尻を合わせるための必然だったのかも知れない。
ももえのひっぷ 1〜2巻 コージィ城倉
こちらは打って変わって舞台は現代。ダム建設か否かに揺れる田舎の町の町長選挙。ひょんなことから事件が起こり、陰謀渦巻き謎の男は出るわ冬なのに熊は出るわ。ももえとは事件に巻き込まれていく町長の若奥さん。
いまどき珍しい同時代性を意識した漫画らしい漫画。とはいえコージィ城倉なのでギャグもしっかり入っていて一癖も二癖もある。正直1巻読んだときは行き当たりばったりで進めてるんじゃないかと思うほど意外な展開が続いたが、がさすがにそんなことはないようで。
その他最近読んだマンガ
イカ娘かわいいでゲソイカ娘な最新刊じゃなイカ。
アニメ版水島監督の手腕がイカに凄いか分かるでゲソ。
シャフト作品でおなじみあぼしまこ。以前の四コマより面白い。もっとエロがやりたいらしい。主役の声が斎藤千和意外に考えられない。
なんかDVD付き
がちっとも売れてない気がする。私も通常版買いましたが。いきなりスタッフキャスト一新されてもねえ。そろそろアニメDVDのおまけ商法も考え直してくれんかな。
最近読んだマンガ 1011 [マンガ]
買えよという話はさておき。
都内の漫画喫茶というかネットカフェは7月から本人確認必須となったが、やはり客足減ったのかパソコンを使わせない代わりに本人確認なしという席を新設していた。潰れたら困る。
よつばと! 10巻
1話目を読むとあまりになにもなく「これだけかよ」と思ってしまうが、1巻通して読むとやっぱり面白い。見事に何も起こらなかったが。
売れているのは「〜みたい」と比類すべき例が見あたらないのも大きいと思うが、なんだか大友克洋の「童夢」みたいだと思った。描き込み密度とか空気感とか、効果線が少ないところとか。
あとじいさんが出てきてよつばがサイキッカーになれば童夢だよな。
いや、読んだの20年以上前だからよく覚えてないけど。
夏のあらし! 8巻
こっちは最終巻だけあって、いろいろあって激しすぎる。
似ているマンガはもちろん「はだしのゲン」だ。
原爆じゃなくて横浜の空襲だが。
萌え全盛の時代にガチで人体が燃えまくるマンガを描いて戦争の惨禍を伝えんとする作者の気迫には恐れ入る。
ただラスト含めいろいろ腑に落ちない点が。
空襲描写ばかりに目がいってコメディ部分というか各キャラの結末がいまいち把握できなかった。ちゃんと全巻通して読まないと。
しかし空襲描写のあった1期はともかく、アニメ2期なんておちゃらけ実験コメディだったのにな。
3期というかこのラストまでの話を新房監督でアニメにしたら…と思うがちょっと実現はきついだろうな。
今やっているそれ町のアニメはときどき作画が残念だけど、こないだのアニメオリジナル回が凄くよかった。
マンガも最新刊読んだらすっかりアニメキャストで脳内再生された。
ついでに最近読んで面白かったマンガ列挙。
蓮十郎たんばっかかよ。いや、実際ハレグゥ終わって一皮むけた感じ。
最近読んだマンガ 1008 [マンガ]
人形歴史スペクタクル 平家物語 完全版 DVD SPECIAL BOX
- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- メディア: DVD
久々にマンガ感想。
チャンピオンRED 2010年10月号
チャンピオン RED (レッド) 2010年 10月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/08/19
- メディア: 雑誌
山口先生はインタビューで「シグルイ」続編に含みを残しつつ10月発売号から新連載とのこと。移籍するかと思っていたから意外だった。
いちごから「セーラー服と重戦車」が移籍。いきなりトーナメントに入るっぽい。
デビルゲッターは1巻分でおわり。そのうちスパロボに参戦するんだろうか。
るいたんVIPで営業活動か。
はみどる! 1巻 まりお金田
こんどる 1巻 風上 旬
それぞれ週刊少年チャンピオンとヤングチャンピオンでやっているアイドルものショートギャグと四コマ。はみだしアイドルとコンビニアイドルの略。微妙に設定がかぶっているがネタの身もフタも無さから少年誌と青年誌の違いが。
ガンダム THE ORIGIN 21巻 安彦良和
機動戦士ガンダム THE ORIGIN (21) ひかる宇宙編・前 (角川コミックス・エース 80-25)
- 作者: 安彦 良和
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/07/26
- メディア: コミック
生ガンダム 羽生生 純
ガンダムエースの看板と色物。オリジンはララァ死亡シーンがほぼ劇場版まんま。これ以上の描き方はないのかどうでもいいのか。生ガンダムはまあタイトル通りなんですが。羽生生先生ガンダム結構好きなんだなあ。ちょっと意外だった。安彦先生がおまけまんが描き下ろすほど気に入ったそうです。
アイであそぶ。―二宮ひかる作品集
「シュガーはお年頃」が衝撃的だった二宮ひかる新作短編集。「シュガー〜」の原型もあり。あれのラストはてっきり打ち切りかと思ったが、本人がブログで明確に否定しており、それはそれですごいなあと。
暴走気味の作品もあるがこうして読むとバランスはとれているような。
「楽園」がらみの新レーベルか単行本の作りが豪華。カバー下まで4色とか。
みうまん 1巻 仲村みう/田辺 洋一郎
内容はこんな。この痛々しさは誰得。失踪事件の真相をネタにしてるかと思ったがそれはなかった。やっぱりあれはシャレにならんのか。
最近読んだマンガとか 1005 [マンガ]
チャンピオン RED (レッド) 2010年 07月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/05/19
- メディア: 雑誌
このブログって実はほとんど誰も読んでいないんだけど、先月REDの記事書いたらコンスタントに検索されてきてるので、1週間以上経ってるけど感想書いておこうかしら。
とはいえ先月が節目っぽかっただけで、今月は普通なのでざっと。
エロゲやらないから「装甲悪鬼村正」ってよく分かんない…。でもヤマケンには合いそう。烈でも原作始めたけど、あっちは完全にヤマケンワールドで作画の人も取り込まれた感じ。こっちはまだ女性キャラに廣瀬周っぽさが見える。がんばれ。
ヤングチャンピオン烈No.6 2010年 6/25号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/05/18
- メディア: 雑誌
「みかるんX」はペソマルク星人大活躍なんだけど、臍矢さんの姿は地球人向けのガワで本体じゃないだろ。「デビルマンVSゲッターロ」ボは本当にデビルマンとゲッターロボが戦い始めたのでよし。木々津克久は「ふらん」と、ロメロの新作「サバイバル・オブ・ザ・デッド」のコミカライズの二本立て。もともと特殊造形やっていた人らしいので、ロメロ作品に関われてうれしそうでした。
来月からサイカチコンビが新連載だが、何より付録の脱がせる♥フィギュアが楽しみだ。
セルフ 4巻
終わってしまったが「少女、ギターを弾く」を彷彿とさせる傑作。これでやっと朔ユキ蔵が一般誌に進出した甲斐があったというもの。江戸時代の歌人熊谷直好の歌が出てくるんだけど熊谷直好ってはじめて知ったわ。勉強になるなあ。
完成度も文学度もユーモア度も、同じく4巻で完結した女流作家の3文字カタカナ作品「モテキ」より上なんだけど、あっちはドラマ化でキャラがtwitterアカウント取ったりしてんのに、こっちは帯すら付かなかったなあ。なんでだ。
来世であいましょう 2巻
そろそろブレイクするんじゃないかと思う小路啓之。「かげふみさん」と比べても格段に絵がすっきりしてキャラがかわいくなってるなあ。漫画中マンガの絵柄がTHE SEIJIみたいだと思ったら巻末にサンクスがあった。ああ大阪コネクション。そういや「WAVE」っていつの間にか終わってるのに3巻でないのか? 困るな。
ホーロロギオン 2巻
「けいおん!!」でも大活躍の花田十輝先生原作のマンガ。おおまかな筋は、女の子があられもないカッコになって女の子とバトルしてお姉さんとの因縁に立ち向かうみたいな。…なんで「宇宙かけ」は途中で見捨てられたのか。と、思わずにはいられない。
で、あられもないカッコのデザインが中央東口さん。ってやっぱりエロゲやんないからよく知らないけど「ムネモシュネ」で名前は聞いたな。あと笠井潔の「サイキック戦争」とか。「ヴァンパイヤー戦争」が「Fate/stay night」武内崇なので何となく立ち位置が。
MNEMOSYNE -ムネモシュネの娘たち- 1 [DVD]
- 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)
- メディア: DVD
作画の乃花タツさんは新人らしいけど同人出身みたい。線に無駄がなく上手いです。どことなく石田敦子っぽいか。
ジャグリ 1巻
しつこいようだがエロゲをようやらんので知らんのだが作者はもとリトルウィッチのグラフィッカーだそうで。リトルウィッチっというのは大槍葦人こと「北へ」の人の会社ですね。なんとなく目の辺りとか描き方が似ているような。
大槍先生と言えば泣く子も黙るガチ○○の人と認識してますが、このマンガはちゃんと普通の年齢の女の子が出てきてちゃんとおっぱいとかも描かれてますね。ああよかった。
というかマンガにしては相当の描き込みでもう一回り大きな判でも良かったんじゃないかと思うほど。
マンガで分かる心療内科 1巻
ああ、よく2chに貼られているあれかとつい買ってしまったがWebでだいたい読めるわな。まあ面白かったけど実際困った時にこの医者にかかりたいかというとまた別の話だな。
あマンガじゃないけど、とネットでフィルムの見せっこで盛り上がってたのでついヱヴァ破のBD買っちゃった。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【初回限定版】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- メディア: Blu-ray
新世紀エヴァンゲリオン 12 (角川コミックス・エース 12-12)
- 作者: 貞本 義行
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2010/04/03
- メディア: コミック
フィルムはビーストモードの弐号機でした。山しか写ってなかった序のDVDよかずっとマシで、うれしかったのでリボルテック買いました。
リボルテックヤマグチ No.90 エヴァンゲリオン2号機 獣化第2形態【ザ・ビースト】 (初回特典付)
- 出版社/メーカー: 海洋堂
- メディア: おもちゃ&ホビー
あと評判良さげのマリギャラ2も買ったけどまだやってない。
スーパーマリオギャラクシー 2(「はじめてのスーパーマリオギャラクシー 2」同梱)
- 出版社/メーカー: 任天堂
- メディア: Video Game
最近読んだチャンピオンRED 1004 [マンガ]
チャンピオン RED (レッド) 2010年 06月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/04/19
- メディア: 雑誌
長期連載だった「ちぇんじ123(ひふみ)」と「ベクターケースファイル」が終わってしまった。
ベクター・ケースファイル 9―稲穂の昆虫記 (チャンピオンREDコミックス)
- 作者: 藤見 泰高
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: コミック
月刊誌には地味ながら良質な長期連載が不可欠だと思っていたが、一気に2本も無くなるとな。
「123」は最後にダイジェストと作者コメント等のねぎらいページが。こういうのいいな。
「ベクター〜」は週刊本誌で打ち切りになった昆虫バトル漫画「サイカチ」のスピンアウトだったが何故か本家よりずっと長生きに。「サイカチ」が「ムシキング」ブーム狙いだった作品だからからまあ、本当によく続いたものだ。
さらに永遠に続くかと思われたシグルイの間延びパートも終わり、あっさりと1巻冒頭にたどりつき、藤木と伊良子が忠長の御前で対峙してしまった。
第二試合以降もやるそうだがいかんせん藤木と伊良子ほど掘り下げたキャラはいない訳で、どう考えても1年以内には作品自体終わるだろう。そうするとRED自体購読やめようかなという層は多いはずで私もその一人だが、その辺の対策はどうなんだろう。アニメ化続いてすっかり読者層も変わっただろうからいいのか。それともおっさん層をひきとめるための「デビルマン対ゲッターロボ」だろうか。いやまさか。これはそもそもちゃんと完結するかどうかが問題だ。
アクメツコンビの真マジンガーはまだ序章で面白いかどうかもよく分からないレベル。TV版とは全くの別物。美少女ならぬ美アンドロイドのミネルバXが多元世界を行き来してマジンガーに滅ぼされない世界を探すお話…なのか。
TV版真マジンガーを手がけた今川監督原作のジャイアントロボは時空の捉え方が独特すぎて説明のしようがないほど迷走しているレベル。
ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日 7 (チャンピオンREDコミックス)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/05/20
- メディア: コミック
雑破業は主にアニメ脚本でこのところ実にいい仕事をしている。しかしこれはさすがにアニメ化しないだろう。
るいたんは板垣フォロワーぶりを発揮して本当に先のことは考えてなさそう。八百比丘尼だのキリストだの自分の興味分野を掘り下げてる感じ。
来月からはまたニトロプラスのエロゲコミカライズで、目の病気で長期離脱中の山本賢治が構成・絵コンテ。まだカオシックルーンEsの再開は無理か。
なんだか節目を感じたのでREDの感想をまとめてみた。