最近見たネトフリアニメ「キャノン・バスターズ」：ピクニック at フロントネックロック：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

祝PCエンジン mini発売日と収録タイ..｜2019年8月までに観た映画ブログトップ

最近見たネトフリアニメ「キャノン・バスターズ」　[アニメ] [編集]

キャノン・バスターズ
Netflix公式
https://www.netflix.com/jp/title/80195357

　鳴り物入りで始まったドラマが、日本人のおっさんにとっては色々複雑な題材で見るのしんどいなー、と思ったら、ちょうどいい感じのアニメが始まったのでそっち見てました。
　うわなんだこの「こういうのでいいんだよ」感。

　原作・総監督がラショーン・トーマスさんという方で、

　日本で活躍する黒人のクリエーターさんですね。
　ラショーンさんが2005年に出したコミックスが原作だそうですが、残念ながらAmazon.jpにないみたい。.comの方にはあるけど、絵柄はアニメと全然違います。
　アニメ制作はサテライトとゆめ太カンパニーで見た目は完全に日本のアニメです。
　しかし中身は完璧すぎる80年代から90年代の日本アニメリスペクトで今時の日本アニメ以上に日本アニメっぽく、微妙な洋物テイストもあっておっさん落涙ものの出来になっています。

　導入はSF西部劇テイストの街で、ロボに変形するでっかい車に乗った不死身の酔いどれお尋ね者、フィリー・ザ・キッドのもとに、どこぞの王国の王子様を探しているという無垢にもほどがある褐色少女アンドロイドのサムと、マスコット的な井澤詩織ボイスで修理大好きロボのケイシーが転がり込んで、王子が待つというお城を目指してドタバタ珍道中が始まるよ！　みたいな。

　世界観は深くは説明されないのだが、レーザー兵器やアンドロイドやサイボーグは当たり前で、獣人っぽいのも普通にいて、なんか過去には魔術もあったっぽかったり。要はなんでもありなのだが、ちょっと昔風に見える重大な点として、スマホやネットがない。
　これは実に素晴らしく、人を探すには足を使うしかないし、SNSを通じて名無しの悪意が可視化されるような事もない。あ、無線はあるっぽい。ロボット観も実に古臭くて良い。

　ビジュアル的には、主人公の髪型はスパイクだし、OP見れば敵方にどう見てもシュバルツ兄さんやら女バトーやら親しみやすいキャラが盛りだくさん。
　脚本は大方外国人で、やっぱり細かいところのノリが違う。違いについて考えるもよし。
　即興で歌を歌うシーンがあるのだが、さすがにどうかとう感じで、英語音声に切り替えてみたらちゃんと韻も踏んでいてちゃんと歌になってた。日本語がオリジナルとなっているんだが。
　エログロは控えめ、特にエロはほぼない。作画は普通かな。CGはメカのみで控えめ。
　ともあれ、この30年ほどで日本のアニメが失ったものを思い出させてくれます。

　シーズンの終わりでかなり話はまとまるのですがもちろん完全に終わるわけでもなく、シーズン2につながらないともったいないのでみんな見よう。